精神科医のぼやき
「開業したばかりの頃は家庭もうまく行っていた。しかし患者は増える一方で帰宅時間は遅く夫婦間の溝は深まるばかり。(焦れば焦る程)妻との会話はぎこちなくなり、妻は留守がちに。
(いろいろと気になって)妻の身辺を調査した。妻は(頭が冴えて)いる方で、財テクにも(タフ)で抜け目がない。
俺たちが(それでも持ちこたえてるの)は病院が(大繁盛)だからか。
しかし俺に多額の保険金がかけられたと知って疑心暗鬼になった。(トイレに行く)振りをして妻の行動を監視する。
妻がお茶を入れる時は(手を洗う)だけでなくアルコールで消毒させる。妻が眠りに入ったら(ガス栓を確かめる)
金庫の(鍵)は持ち歩く、妻の(財布)の中身(携帯)のメールもチエックする。以前は(テニス)仲間と(食べ歩き)するだけだった妻は今や(競馬)と(マージャン)に現をぬかし(株)に投資し(宝くじ)を大量に購入している。
何を企んでいるのか。考え出すと夜も眠れない。どこかにいい精神科医はいないものか?」
「タクシー」
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