釣りFan! 191〜200話


200話 マキエ

本題の前に一言。199話で書いたけど庄内近辺では潮流れは殆んど無いので他の地域からすれば、逆に釣り難いのかも知れません
ね。それと異常にフグ多いとも聞くし、全国釣り歩く人程引き出し多いのでしょうか。
 さて今回もマキエについて。
過去に何回も書いていますが、いまだに良く分からないマキエの打ち方です。
 ウキ釣りの場合必須アイテムであるマキエ。マキエが切れた時点で釣りは終了ですよね。
マキエの意味は承知の通り魚を寄せるですが、本当に寄っているのか?寄せて釣っているのか?
釣りやすい場所に寄せるのが本来のマキエでありながらマキエの撒いている効いている場所で釣れないのは何故でしょう。
マキエと仕掛けが合っていない。マキエで逆にエサトリ呼び込み釣りにくくしている等様々な原因はあるでしょうが、普通なら
マキエの周りに仕掛けを入れ流しているだけで、マキエと合っているのかと言う事は視認と感でしかありません。
 上級者なら潮具合でマキエの沈下速度を合わせるようですが自分はそのような高等技術はないので毎回配合餌とオキアミブロック
を使用、この事に何も疑問を感じず使い続けています。
配合餌に集魚効果があるのか無いのかと意見が分かれます。配合餌だけ捲いても魚は寄らないとか聞きます。
配合餌はクロダイの好みそうな物(コーン、押し麦、濁り演出、匂い)があり、オキアミだけより増量というのが出来ます。
 多分ですが、この配合餌とは初めの頃赤土や何かを使用していた人がメーカーに作られせたか、何かで誕生したのが始まりだと
思いますそれがあのチヌ○ワー。であり、使い方は棒ウキで底狙いのため比重が重い成分が今もクロダイ釣り=底狙いであり
 クロダイの配合餌はグレに比べ重いもの多いのではないか。
クロダイは底に居る魚ではありませんね。その場所の水深の真ん中程度を泳いでいる魚だと思います。
しかし底狙いは安心して食うのかもしれません。
 棒ウキの釣り方は理にかなっている訳です。棒ウキに対して円錐ウキがあります
これはグレ釣り用であり、途中からグレもチヌも一緒になったのではないかと。
釣り方も全然違いますが現在もクロダイ釣りには棒ウキと円錐ウキが主流です。使い方は省略
さて配合餌は鬼才曰く「沈下速度が速いので逆に釣り難い」と言ってました
近年主流である軽い号数のウキに対してマキエが早く沈下するのであれば、流れの無いこの地方の釣りには不向きなのかも
しれませんが、流れが無いゆえにオキアミ(マキエ)を潮に乗せて流す事も出来ないのです。
 足元で釣れれば何も問題ありませんが、地磯で足元で釣れる事は少なく、広く攻める事も出来ないために「まとまり」「遠投」のためには
配合餌が必要ではあります。まとまりと遠投を兼ねて沈下速度を速くしないための混ぜ物は市販されています。
 しかしクロダイが好むとされる濁りはない。
配合餌にオキアミを混ぜるとアキアミを潰すので沈下速度が速まるのだそうで、沈下速度を考えてオキアミを潰したり潰さなかったり
という使い訳はしたことがありません。
潮が動かず又はゆっくりなら半解凍のオキアミを形姿を崩さないようにほぐし、配合餌は別にしてマキエ打つ時混ぜるのであれば
良いのでしょう。エサトリ用に配合餌入りマキエを打ち本命にはオキアミのみを打つ釣り方というのもあるようです。
 マキエひとつとっても難しいのですね。
春のクロダイはかなり浮いて食いますし魚の活性あれば浮いて来ます。
逆に活性悪ければ底付近なので釣れない時ウキ下下げるのは理にかなっているのです。
 それにしても最近マキエ打っているのにそこへ魚を集められない私は全然ダメな釣り人なのでしょう・・・・・
鬼才はマキエで魚の位置を動かせると言ってました。
届かないポイントから寄せる。釣りたい位置に動かす。これマスターしたら凄いです!

199話 答えが見つかる

前回197話で釣果に左右されるのは腕の差なのか?と書きましたが、答えが見つかりました。
 それは釣りビジョンで放映されている「伝心伝承」88回春の芸予諸島でチヌの乱舞と言う松田稔氏 の番組見て腕の差歴然でした
クロダイ釣りで私は庄内磯メインで時々近辺出掛けますが日本海側の干満の差が無い地域で激流の海は経験ない。
如何なる場所でもクロダイを釣りたいとは夢見ていますが、この番組見て答えは「無理」に気づきました。
 鬼才が配合餌混ぜない理由、オキアミを潰すか潰さないか、エサトリの交わし方、クロダイが浮くか浮かないか等で釣り方替える。
何よりもオキアミ先行で流すには竿(竿さばき)と道糸の張り方、と言う事を始めて知ったからです・・・・
 ただ投げて流すだけじゃなくオキアミを潮に馴染ませてから流すなんて事を今迄誰一人教えてくれなかったし、何見ても読んでも
書いてはいなかった。最近の番組はお弟子さんに説明しながらの番組なので以前より分かりやすく面白い番組だ。
ただ「釣った」映像だけじゃなく、いかに釣るかという事を説明してくれるので見ていて面白い。
しかし真似は出来ない。
番組中鬼才が「今の釣り人は何も基本出来ていない、勉強していない」と言っていた。その通りだと思った。
私も何も疑問にさえ思わなかった事が多々ある。
潮が良いだの悪いだのと海の状況にせいにしていたし、何も疑問に思わずマキエは配合+オキアミブロック混ぜて釣っているし
 海見ても潮の方向なんて分からないし何処で釣れば釣れるなんて事は分かりもしない。
今迄釣った魚って本当は全部「釣れた魚」なんじゃないかと。
鬼才のような釣りは一生出来ないが少しでも考えて釣りしないと駄目だなと思った。
 皆様も機会があれば是非ご覧になっては如何でしょうか。 伝心伝承サイト

198話 ツケ餌

今更何言う?と言われそうですが少し餌のネタを。
 私はここ数年ツケ餌はいつも○九のSPハードを使用していた。その後似たような奴のフェロモン配合タイプを常時購入。
この餌の何が良いかと言うと、液だれしない、当初より手がネバネバしなくなった、何よりも遠投で取れにくいが魅力で愛用していた。
 それにメーカーが研究開発しているので食いの方も格段に良いと思うのである。
ここ数年エサトリのフグや鯵が非常に多くお手上げな日が多く昔なら本命寄れば消えるエサトリも今は消えない下で本命は食っている
と言う話は昔から聞くけど、このような状態でネリエを使い釣った事が無いので「あんなので食う訳ない」と思って使いもしなかった。
 所が水面下でうじゃうじゃ居るエサトリの中でネリエで釣り上げ「ほぉーw」と関心。
あれからエサトリ多いシーズンとなれば何かしらオキアミ以外に持ち歩くようになった。(今更だけど)
 昨年秋に友達と釣り行った時、彼だけやたら釣る。俺にはポツポツしか釣れない。
同じような釣り方しているのに釣果が開くばかりだった。何が違うのだろうか?
 因みに彼の餌はオキアミブロックだ。試しに貰い付けて流したら何と食ったwこんな事ってあるのか?と次にフェロモン付けたが
食わない・・・・そんなに違うものなんだろうか。
 春先のシーズン始めにツケエ買うと前年度の余り物なのか変色してたりぽろぽろと壊れたり投げると簡単に取れる奴ある。
窒素入りなのに鮮度が落ちているのは冷凍温度の違いなのか分からない。
あの経験から最近は色々なツケエを使うようにしている。オキアミブロックの奴や、生意気君とか。
 ハード加工じゃない奴とか。
ただハード加工は口の小さいエサトリにはやはり良く鈎鈎持ちはいい。オキアミブロックの餌は遠投しにくいし取れやすい
しかしマキエと同じなので有利か?サイズも安定してないのがそれが逆にいい時もある?乾くと沈まない、変色しやすい。
 但し逆もあるフェロモンしか食わない場合もある。
釣れる時は何やっても食うけど、釣れないからあれこれ悩むのだけど。
雑食性のクロダイだが匂いには敏感なのには違いない。エサトリ居ない時でもあれこれオキアミを変えてみるのも一つの手で
あるには違いないと思う。

197話 釣果に左右されるのは腕なのか?

先日の釣行時久々面白い光景を見た。地磯から少し離れている磯3か所全てに釣り人が乗って居た。
地磯の私から見た感じ(私はその沖磯にのった事は無いのでシモリ根、状態は知らないが)一番沖にあるAに上がりたいし
有望に見える。一番乗りたくないのは一番地磯寄りBの磯だ。丁度AとCの真ん中だし流れの方向で釣り座が少ない、何より
ACより後ろにあるので不利に思えるからだ。
 Aの一番良さそうな磯に4名程のっている。他の磯より早く乗っていた。他のBCは後からのった。
しかし一番釣ったのはBだった。
この日はそれ程好条件では無かったと思う。連続HITではなく1時間に1匹程度釣っていた。なので入れ食いではない。
 Cの磯で1匹、Bで10匹位Aはボーズ。一番良さそうなAがボーズだった。昼頃Aの釣り人全員が帰った。
その数時間後Aの磯に他の釣り人が磯替えでのった。乗って1時間程度で釣っていた。
 Aが良さそうに見えるが実は根の関係が悪く釣れない磯なんじゃないかと思ったが、人が変ったたら釣ったと言う事は
最初Aに居た釣り人は何故釣れなかったのか?
 釣りは場所、潮が大切であり、ほんの少しの技術の差があるのだと思うが、この技術(腕の差)とは実際どの程度違えば
釣果に左右されるのだろうか?
 ある程度道具揃えていて休みとなれば釣り出かける人はそれなりに釣る人であるし毎回釣れないにしてもそこそこ釣り上げて
いる人なのは疑いもない。そのような人が大半をしめているのだろうし。
如何なる条件でも釣り上げる人は稀であり100人中1人だとしよう。他の99名は似たようなレベルだとしても99から1になるには
何をどうすればなれるのだろうか?
ほんの少しの違いかもしれないがその少しが分からない。
ツケエ付けて仕掛け投げマキエ打てばいいだけの話。魚の活性良く条件揃えばだれでも釣れる。クロダイはそんなに難しい釣りでは
ない。しかし釣る人と釣れない人には何か違いがあるはずなのは事実だろう。
釣れる時はどうしても釣れると思う。ツケエがウキより遅れて流れていようが、マキエとツケエが離れていようが食うしウキは消しこむ
 私も釣る人の部類じゃないので答えは分からないが、私が釣っていて他の人が釣っていない場合で思うのは
釣れない人程同じ事を繰り返しているように見えるし状況の変化に気づかない人が多いように見受けられる。

196話 何故か切れる・・

ここ数年私の釣果が激減(と言っても昔は沢山釣ってた訳でもないが)、魚が少なくなった居なくなったとは思えないので、釣行時
 条件が悪いのか、下手になったのか何かが変わった。
釣行回数はかなり減ったものの、もう少し釣れてもいいのになぁと思う。
 さて私が釣りはじめた当時、道糸3号、ハリス1.5号円錐ウキ3B水中ウキ付きが定番だった。今は3Bすら持って居ない
この10数年でウキが軽くなり水中ウキは消え道糸は細くなり道具は格段の進歩を遂げたに違いない。
 道糸が細くなったのは当時より強くなったということもあるのだろうが、細ければ細い程波や風の抵抗は全然違うので細い方が
有利だ。細い=切れるではない。細くても魚とのやりとりで簡単には切れないと言う事は知っていたが、精神的気持ちな問題なだけ
であるのだ。実際使い慣れれば細い方がいい。しかし根ガカリでは簡単に切れる。
浅場でシモリ根多い釣り場なのでウキのロストは増えた。
 話を戻そう。
昨年今年と春初回、滅多にアタリ無いのに切れた。原因は何か?
釣れない為にウキ下を下げた。潮で釣れないから根際を攻めた。フグが居るが結び目確認していない。
 全てが要因なのかもしれない。
ウキ下下げる。
 釣れないから少しずつウキ下を下げる。円錐ウキのため潮具合と海底の条件によりツケエが底に這っているのか分からない場合
又は底付近を釣っているために、仕掛け角度が悪く食った時、魚が違和感感じ走る。
 竿にのった時点で走られているので何か岩等に触れ切れるのかもしれない。
根際を攻めた。
魚は糸を切ろうと根を利用して走る訳は無いと思う。竿と魚の途中に何かあれば切れるだろうが、根ズレ(擦られている状態)で
そんなに簡単に切れるとは思えない。なので根ズレが原因というのは竿さばきが悪いのではないだろうか。
これは腕や経験次第であろう。
フグが居る。
鈎かかりしないものの、鈎の傷からエサトリの種類がフグだと分かる。
魚は赤い物を口に入れるのを良く見かける。赤く無くても口に入る物は食うのかもしれないが釣りしていてウキ止め糸(蛍光カラーの赤)
をボラやフグが食っているのを見る。
ボラでも多少傷は入るだろう。それを指先で確認しない。して傷あれば作り直すべきだが面倒でしないw
 ガンダマも食って居たのかもしれない。鈎のチモト付近しか傷の有無確認しない。
昨年春のバラシは、釣れないのでウキ下下げた。
 根際で来たが根と反対に走り、他人の絡んだ道糸で切れたようだが、深く釣ると魚が右往左往してよく走るために魚に遊ばれる
逃げた魚は皆大きいので結構走るし重い。
今年のも中々釣れず、一瞬潮が曲がる所で食った。ウキが入る!あわせる!竿にのる!強烈なヒキでクロダイを分かる!
いつも竿はのされた事無い。角度は保っている。しかし切れた。
切れた所がウキの下だった。
多分だけど、今回は某メーカーのクッションゴム(からまん棒みたいな奴)の棒部にオモリ内臓の奴を使用
このオモリ部の硬い所で切れたんじゃないかな?と思う。
 普通魚かけて切れる所はハリスの下の方鈎付近なので、道糸切れるなんて事はあり得ない。
 例え道糸1号でも途中で切れるなんて事はそんなに無いと思う。
今思えばその他2回の切れた奴も深く探り魚からかなり走られ、何かに触れて(多分根か何か)切れたに感じだ。
 しかしどれも、釣れなくて数時間経過してボケーっとしている時や何時間も仕掛け確認してなかったり同じハリス使い続けて居る時
限って切れるものである。
釣り開始2時間以内で切れた記憶はないw

195話 ガイド

某釣り具店の社長がガイド屋さんを「小さいケース(バック)一つで製品を営業、販売しているあの会社は羨ましい」と言っていた。
小さな部品であり、競合企業も居ない(少ない)それなりの値段だしと言う事だろう。
 昔、釣り始めた頃安い投げ竿買った。当時で言う万能投げ竿振り出しタイプ。
使っているとガイド部が回ったり、リールシート部が錆びたりしていた。磯釣り始めた頃最初からある程度の価格の竿を買った
当時は何とも思っていなかったが、後にガイド部は回らないように柔らかい素材で回転防止してありリールシートはステンやチタンが
使用されている事に気付いた。気づかない部分でこのような工夫がされているので釣り最中には不満はないのだった訳だ。
 ガイドの足も改良が繰り返されて足高とか傾斜することによりライン絡みやトラブルの防止になっている。
ガイドも色々あるがSICが優れているため多く使われているのだろう。Gサーサーメットが一時流行ったが割れるとかあり減った。
それとガイドシステム。その竿にとって理想のガイド位置。これらにより道糸のトラブルが減り、余計な所に神経使わず釣りに集中出来る
隠れた優れモノに注目はされない。
10年フィッシングショーFujiブース(ツリコ画像参照)で体験した感度に驚いた。
ガイドの違いでこんなに手元に伝わる振動が違うものなのかと。
磯釣りでは竿に高感度を求めている人は多くないはずで高感度だからどんな利点があるのか不明。ウキ釣りだからウキの反応で
対処出来るからであり、例え沈め釣りでも道糸走るとか持っていかれる、竿先が曲がるで対処しているはずであり
コツンと手元に来ただけでアワセたりしないと思う。ましてクロダイなら尚更な話。
飲まれると駄目とかいう尾長は分からないけど、感度うんぬんは磯竿特有の柔らかい竿先で聞く事が多い。
しかしバス釣りでは重要な要素ではあるはずだ。
勿論、これにはライン(道糸)の伸びや張り具合、長さ(どれだけ出ているか)と自然条件も重なるが感度は良い方がいい。
よく釣り竿のカタログ見ると高感度をうたっている竿がある。高感度とは何か?
 素材や硬さか、ハリか。
上記記載通り、ガイドで驚く程違いがある。直接触れているのがガイドだからガイドの感度は重要。それを伝達する竿も重要
とすれば、竿とガイドどちらも重要なのだ。
 と別に語らなくても、それなりの竿にはそれなりのガイドが搭載されているので気にする事はないが
ガイドだけであれほどの違いがあるのなら竿って結局調子だけの違いで竿を「この竿は高感度だから」と一概に言えないのでないかと
思った。
値段の違いは何か?素材の編み方か塗装か、名前か?
と素人が疑問に思うほど安易な作りではないのだろう、きちんと計算上作り出されているだろうし、何処の世界も新製品出さないと
購買欲出ないからだけど。
何気なく釣りして「この竿はどうのこうの」言ってる影でトラブル無く錆びに強く、手入れもそれ程気にせず快適に釣り出来るのは
この小さなガイドとリールシートのお陰だと言う事を時には思い出してもらいたい。
長年使っているとガイドに傷やヒビがあるかもしれない
それが原因で道糸が切れやすくなるが、このようなトラブルは経験ないけど完璧ではない。
傷が無くても海の塩が固まり付着して道糸に負担かかる可能性もあるだろう。小さくて見難いが時々確認も必要だ
小さいのに大きな仕事。これがガイドなのだ

194話 なぜ釣れないのか

釣行記通り昨年秋移行私は釣果に恵まれていない。何故釣れないのか?魚(クロダイ)は居ない訳ではない。バラシもあったし
同行者は釣っているので釣り座周辺ではまったく魚が居なかった訳ではない。
 では釣れない原因は何か?
昨年秋と今年の春先は物凄い小さいフグが海面真っ黒になる位居たため、ツケエは秒殺仕掛け投入のポチャと言う音にフグが反応
海面下でツケエは食われるために、もしその下に本命が居たとしても届くはずがなくツケエの無い鈎だけが水中を漂っているだけだ。
 余りにもオキアミエサが持たないために、ネリエを使っても結果は同じ。
幾ら大きくしてもエサトリの餌食となる。滅多にネリエなど使った事なんか無かったが最近は持参しているが結果は同じ。
 先日の釣行では小鯵が物凄かった。この小鯵はネリエサでかわせたがその下に居る中型(庄内定番サイズ)にやられるため
どうにもならなかった。
 仮に本命居たとしてもエサトリを蹴散らす程食い気がない。数が居ない。又はエサトリ達と一緒に食っているのかは陸上からは
予想も想定も不明だ。
 さて過去の例からすれば、このように釣りしている時間にエサトリが消えない毎回ツケエが無い時は本命に出会った事は稀である
稀と言うよりほぼ無しと言った方が良いだろう。
ではエサトリ居ても釣れた時はと言うと、
釣り開始からしばらくはエサトリに悩まされたが、ある時からツケエが残りだした。
 時々ツケエが残ってくる
という場合だ。これらは複数の要素が関係している場合がある。
例えば、上記のツケエが残って来た時は潮(流れ)が変わった。
エサトリが消えた。
エサトリの動きが変わった(すぐ際に逃げる、動きが鈍る、居る場所から下又は底へ行かなくなる)
流れの変化はウキの流れる方向で分かるし潮が上だけでなく下も利き出す時はウキの角度、仕掛けの重さ(下の方が重くなる感じ)
で分かるしエサトリの動きは目で確認出来る。
これを俗にジアイと呼ぶのだろう。このジアイは一瞬(一流しの時だけ)だったりしばらく続いたりする。長ければ長い程釣果も伸びる。
一瞬でも数時間後に又同じ事が起こったりしたり。
 このツケエが残りだし一匹釣って次に釣りあげるまで時間がかかる場合、一匹だけしか居ないのではなく一匹しか釣られない場合が
多い。本当は居るのに釣る事が出来ない時も多々ある。(この話は次回に)
では稀とは何か。
エサトリは消えないがある場所だけツケエが残る時がある。
地形的変化があったり、目に見えない水中に変化がある所で、ほんの少しの範囲だけ残り、そこへ仕掛け入れたら釣れた
と言う事はある。
その他多くの場合はジアイ待ちだ。
 本命の活性上がるの待つ
幾らツケエが無くなろうが、ジアイを待つ。待つにも限度と時間があるが。
 釣れない時いかに釣るか。
釣れる時は誰でも釣れる
釣れない時はまったく釣れない
朝から晩まで入れ食いは無い。
コマセ撒き寄せて釣るウキ釣りは待ちの釣りではない攻めの釣りなのだが、撒く事により逆に難しくもなる
良く言われる薬にもなれば毒にもなる。
結論。
毎回釣れない悪条件で釣りをしている。
釣れない時エサトリの多いときに交わす事が出来ない。
気分的集中力も無くなり飽きる。
エサトリの猛襲の時には打つ手がない。対応出来る技術力もない。
結局、一日エサトリが消えない時は釣れない。
 因みに、某有名人と同じ釣り場に居た時、物凄いフグだった。
俺が「このような条件でも○●さんは釣ることが出来るのですか?」と聞いたら「無理だ」と言った。
 よく雑誌等でエサトリを交わしなんて書いてる記事見るが実際は無理なんですよね。
あれで隣でバカスカ釣られたら俺は相当ヘタレなんだと思った事だろうが、やはり条件はあるのです

193話 細く強く感度良く

釣具のカタログは毎年2月頃出始める。その頃はチヌ、クロダイシーズン前と言う事もあり総合カタログにクロダイ用品の新製品は
掲載される。この2月に出るカタログは総合カタログであり全ての魚種全ての商品が掲載されている。近年では魚種別やウエア専門の
カタログもあるので、いち早く新商品は見れる。2月に掲載されていない1月以降発売される商品ということだ。
今はメーカーのサイトで簡単に閲覧出来るため、いちいちカタログを貰いに行かなくてよくはなったものだ。
 8月後半に出る秋磯カタログ。いつの頃から出たのか不明だが最近は秋になると磯用品のカタログが各社から出揃う。これは
これからシーズンを迎えるメジナ釣り用品を売るためのカタログなのだが、メジナの余り居ない地方(庄内とか)では磯釣り用品は
クロダイ用品でもあるので毎年買う買わないは別として秋のカタログは楽しみだ。
さて今年の秋カタログだが、個人的にかなり魅力的な商品が出揃った。
 ダイワ社は高級LBリールの新製品が来月発売される。今までとは素材から変わりカーボンを多く使用していて見た目の恰好いい
軽量化も進み一段と軽くなった。もうひとつの目玉が竿だ。
 穂先の素材に超弾性チタン合金を使い先径は0.6mmになった。今までの穂先は平均0.8mm僅か0,2mmの差だがこれは
数値よりかなり細さであろう。細い=弱い折れやすいではなく強さもあるのだろう。細ければ細い程高感度になるのは間違いないし
ソリッド穂先とまったく異なる感度があるのだと思われる。
勿論自社カタログのため良い事ばかり記載されているのだろうが、これは凄い商品だ
もうひとつの穂先にメガトップというのがある。こちらは普通のカーボンソリッドだが超分散型で高感度らしい。これも驚きの先径が0,7mmだ。カタログ中にある「穂先革命」という言葉そのものだ。これらの高感度穂先は沈め探り釣り用なので棒ウキやウキを浮かせる釣り方
には不要なのだが。
 この穂先革命の説明文に「沈め探り釣りはアタリがとりにくく一部の熟練者しか分からないアタリがあり通常は(普通の人は)
そのアタリ察知は難解を極め釣ったというより釣れたという感覚が欲求不満を与えていた。」とある
これを解消するのがこの新素材新開発の穂先だと言う事だ。分かる気がしますね
 手元を引っ手繰るアタリ、指先で抑えている糸がビュと出たなら分かるが穂先がモタレた程度ではアタリかまでは分かりません
でした。それが今回の革命的穂先は目で見て分かると言う事なんだそうです。本当にレボリューションです
少し前にがまかつで「餌の有無まで分かる高感度」なんて竿がありました
そのがまかつもようやく折れにくい穂先の竿が昨年だったか今年の春だっかにリーズナブルモデルにつきました。
今秋は中堅モデルに採用。このモデルの穂先は0.75mmです。やわらか穂先で釣り人の「折れるぞ折るぞ」の代名詞?がまでも
今まで0.8mmだったんですからダイワの細さは異常です。
がまかつ竿も過去に見たことない全身「赤色」(元竿半分は黒)と大胆なカラーを出しました(他社は過去にあり)
 個人的にはへら竿の紫色を採用してほしかったけど。
今まではどのクラスでも黒に赤の帯(この帯が色々ある)と元竿中間に色付けてシリーズ分別してましたが知らない人みれば全て
がまかつだなと分かる程度でしたが、全身赤色は釣り場では目立つことでしょう。(実際は光の加減で黒に見えたりするけど)
 もう一社シマノ
ここは完成度が高いため多くの新製品はありませんが元々軽くて良い竿と評判の良いリールは多くのファンが居ます。
庄内でも多くの釣り人が愛用しています。
 釣りの事に限らず同じような商品を扱う同業者はリーディングカンパニーが居て優秀な技術者がいたり、研究開発に力を入れたり
大学に開発協力依頼したりで初めに商品化するには膨大な費用がかかるものです。なので2番目に出すメーカーは
価格を抑えて出せますが、ココの部分はA社で開発して特許あるがこの部品はB社だったりする場合もあります。
釣具で言えばリールはそういの多そうですね。
以前インターラインが何者入りで出たけど今は一部の魚種でしか残ってません。結局磯釣り竿ではデメリットが多かったのでしょう。
いまは元に戻り外ガイドが主流であり細く折れにくく高感度の開発が進むのでしょうね。

192話 想像と実際

去る9月21日午前某公営放送で「魚VS釣り名人」という番組をたまたま見た。今回の放送は今までの総集編みたいな感じの放送だった
ので、見た人も毎回見ている人も多いかと思われますが、私は初めて見たので感動した事を書こうかと思い今回のお題は
「想像と実際」とした。
この番組は、釣り名人(その魚種では有名な釣り師)が実際に釣りをして魚を釣る時に水中カメラで水中の様子を撮影、釣行後
その映像を釣り人(名人)に見せて次の日の釣りに役立ててもらうという内容だ。
名人でも水中の魚の様子は想像であり、実際の水中にいる魚の動きに100%ということはない。しかし竿に伝わる感覚と餌の有無で
推測するのだが、これは流石名人!ほとんど合っている。
今回はクロダイ、メジナ、アオリイカ、カワハギ、カレイの水中映像だった。
我らが関心あるのはクロダイである。残念?ながらクロダイはダンゴ釣りだったが参考になった事がある
 例えばある程度時間が経過してクロダイが釣れる。数匹釣れると釣れなくなる事がある。
これは食いが渋くなったと言う表現を私たちはする。または居なくなったと
しかしクロダイは居なくならず少し離れた所に何匹も居るのだった。
昔からクロダイは警戒心が強く好奇心旺盛と言われるが、まったくその通りの映像だった。マキエ(今回はダンゴだが)を投入すると
最初に集まるのはエサトリであり外道である。時間の経過とともにクロダイが集まってくるが離れた所で様子を見ている
 しばらくするとエサトリを蹴散らし又は一緒に中心部に集まり餌を食い始めるこの時に釣り針にHITしたのだ。
それも1~2匹じゃなくかなりの数のクロダイだw
これには驚いた。しばらく釣れると釣れなくなる。この時ダンゴの中心にはエサトリが又戻ってきて食っているが少し離れた場所に
クロダイは群れをなしている。遠くへ行かず近くに居るのだった。
今回の名人はもっと本命を寄せようと匂いの強い配合餌を使ったがこれが逆効果
エサトリも多く寄ってしまった。しかしダンゴの中心から離れた場所に本命が居ることを映像で見て次の日はダンゴとツケエを
離した釣り方で釣果を上げた。(このやり方は以前他の釣り人で見たことあるが毎回この方法が通用するとは思えないが・・・)
ダンゴ釣りはやらないが今回の放送でダンゴの周囲に居る=警戒心が強い魚は実証された。
メジナ編はD社テスターの鵜沢氏である。ガンダマの使い方で釣果に差が出る話だった(これは皆様ご存じでしょう)
一番凄いなぁと思ったのはカワハギ釣り名人だった。
魚を意識的に下を向かせ鈎がかり良くすると言う、竿の操作だ!これは凄い何故そこまで分かったのだろうか
それほど名人と言われる人達は日々研究努力をして求められる事に結果を出しているのだろう。
それにしても水中映像は自分の場合もみてみたいものだ。
ウキフカセで言われるツケエ先行

マキエと同調、

魚の居るタナ(層)にツケエがあるのか?

魚の居る場所に流しているのか?

多分見たらガッカリするだろうなぁ〜

因みに
DVDも発売しているみたいなので是非ご覧になってみてください。

191話 釣り好き年代

釣りとはどういう意味なのでしょう?竿や糸鈎餌等を使い魚を得る事でしょうか。
昔から人間は食うために釣りを始め現在に至るのでしょうが今は年に1回でも毎週行こうが、対象魚が大物だろうが小物だろうが釣りは
釣りなのです。カテゴリー分けにスポーツだったり趣味だったりあり、日本の釣り人口はゴルフ人口より多いとか聞いたことありますが
年代で違いはあるでしょうし。
たぶん釣りでも詳細に調査してあるレジャー白書があるのですが最新版を入手出来なかったので今回はbdb(ブランドデータバンク)
世代×性別×ブランドで切る!(2008年4月1版発行)を参考資料とします。
対象は全て男性のみです。本書では20歳から69歳まで10に分けて記載してありますがここでは30代から50代を下記に記載

年代  30〜34歳  35〜39歳  40〜44歳  45〜49歳  50〜54歳  55〜59歳 
 趣味の1位  インターネット49.5%  インターネット45..6%  インターネット44.9%  インターネット46.7%  インターネット45.4%  インターネット46.3%
 趣味で釣りの順位  19位8.3%  17位10.2%  18位10.3%  19位8.8%  16位11.1%  13位12.4%
 スポーツの1位  野球11.3%  スキー12.4%  ゴルフ14.9%  ゴルフ15.2%  ゴルフ18.1%  ゴルフ20.6%
 スポーツでの釣りの順位  13位3.8%  8位4.7% 7位4.6%   8位4.2%  8位4.7%  7位6.2%


これはネットによるアンケートのためかどの年代でも趣味の1位であるネットが異常に多い気がする事。だいたいは何処の家庭でも
今は一家に一台だとしてもそんなに2名に1名の割合で持ってて尚且つネット接続しているのか?
 意外と多いようで少ない釣りする人。首都圏の回答者が多いので地方より高額所得者が多い。他のカテゴリ(時計、車好きなブランド等
見るとハイソな感じがしたので。
その割にギャンブル好きも釣りより多いというのも気になるが・・・
この釣りしている割合から本格的に磯釣りしている人口なんでほんの僅かなのだろうが、何処も釣り場は人でいっぱいなのだw
尚庄内地方という土地柄から海釣りをする人はどの位いるのだろうか?人口もあるが、意外と内陸部の人の方が海釣りする人が
多い気がする。余り近くて釣りしない人が多いように思うのは俺だけか?
因みに俺の周りで釣りする人って意外と居ない。