材料

 ・ プラスチック板

 私が一番よく使う材料。プラモデルと同じ素材(スチロール樹脂)なので、接着、切断、研削、塗装などが同様の作業でできます。私は模型の基礎となる部分に使用しています。
 他にも棒状のプラスチック材料があります。棒の断面の形は円、四角、三角、円筒などです。

 右写真のプラ板はタミヤ製で大きさはB4、厚さが0.5ミリです。

 ・ スチレンボード

 密度の高い発泡スチロールのような素材。プラスチックより柔らかく、接着はプラスチック用でできるのが利点です。しかし、あまりプラスチック用接着剤を塗りすぎると接着面が溶け出し、大きく凹んでしまうことがあります。
 とても柔らかくて加工がかなり楽なのですが、強く押すと凹んでしまいます。

 ・ プラボード

 厚さは2ミリと3ミリ。プラ板をほんの少し柔らかくしたもののような感じがします。とはいっても強く押したり曲げたりしても変形するようなことはありません。分厚くて軽いプラ板とだ思えばいいでしょうか。
 これもプラスチック用接着剤で接着できます。

 ・ 木材   (写真はバルサ材)

 バルサ材は他の木材と比べて非常に軽く、加工しやすいのが特徴です。これでひとつの造形物が作れますし、プラ板の熱加工の原型作りにも使えます。

 ・ エンビ板

 プラスチックより柔らかくて折れにくい素材なので、曲面の製作に使用します。他にも、熱加工に使えます。特に自動車の窓ガラス、飛行機のキャノピーなどに透明のエンビ板が役に立ちます。透明のプラスチック材は伸縮性が悪いのでそれらのような加工法にはあまり適しません。
 接着はプラスチック用ではなく、瞬間接着剤やエポキシ接着剤を使います。

 ・ 金属素材

 使う種類は真鍮、アルミ、銅などです。針金や棒状だけでなく、薄板、網目、円筒、スプリングなどの形が売られています。力のかかるところの補強や、金属表現としてそのまま活用するなど使用法はさまざまです。

 ・ サーフェーイサー ・ プライマー

 傷隠しや塗料ののりを良くするために、塗装前の模型の仕上げとして模型の表面に塗ります。
 サーフェイサーの種類としてスプレー缶のものと瓶入りのもの(”溶きパテ”という名前)があります。粒子の大きさは粗い順に、500、1000、1200のものがあります。色はほとんどが灰色ですが白や肌色などもあります。
 金属やレジンなどの素材には主にプライマー(模型用)を塗ります。

 ・ ポリキャップ

 主にロボットの関節などの可動部分に使用します。単純な軸などはプラスチック棒で自作することもできますが、頻繁に動かすところは摩擦で削れて軸が甘くなってしまったり、軸精度も難しかったりするので、ポリキャップを購入するほうがいいと思います。
 たくさんの種類の形や大きさがあるため、自分の使いたいものは必ずあると思います。問題はこれらを多品種販売している模型店が少ないことでしょうか。(フルスクラッチや模型の改造以外は使用することはないので、あまり売れないのかもしれません。憶測ですが…。)

 ・ プラパーツ

 メカ等の模型の装飾用?パーツのようなもので、ボルトやピン、ダクトノズルやバーニアノズルなどが売られています。小さくて精巧なので、これらを買わずに自作するのはかなり難しいと思います。これも多品種販売している模型店が少ないのが難点。
 ほとんどがプラスチック製ですが、金属製のものもあります。