・ ハサミ

 100円ショップで売っているような安物でも十分使えますが、ちゃんとした工作用のハサミの方がいいと思います。紙だけでなく、0.5ミリ以下の薄いプラ板なども切ることができます。幼稚園や小学校で買った(買わされた)ハサミは小さくて丈夫なので特に使いやすいです。

 ・ 曲線バサミ   (プラスチック用)

 刃の先端が曲がっているハサミ。本来はラジコンのポリカーボネート製ボディーの加工用ですが、1ミリ程度のプラ板などの少し硬い素材や、曲線部の切り出しにも使えます。

 ・ カッター板

 安いものは100円くらいで購入できます。

 ・ ピンセット

 小さくて持ちにくいものを摘み上げる道具。精度が高ければ高いほど値段が高く、安物は先端が丸かったり、プラスチック製であったりしてなかなかいいものがありませんでした。
 しかしある日、100円ショップの包帯やマスクなどが置いてある医療関係のコーナーで、金属製で先端が尖っているピンセットを見つけました。「刺抜き」として売られていました。

刺抜き

 ・ ステンレスブラシ

 錆、塗装落としなどに使います。擦り傷の表現としても使えます。


 ・ 真鍮ブラシ

 棒やすりの目詰まりの除去、擦り傷の表現などに使います。ステンレスブラシより柔らかめです。


 ・ ナイロンブラシ

 一番柔らかいブラシ。やすりの目詰まりや、模型に付いたゴミの除去などに使えます。
 わざわざ購入しなくても使用済みの歯ブラシでも代用できます。



 これらは100円ショップで3種(または2種)セットで売られています。

 ・ ガムテープ
   セロテープ


 私は物と物の接着に使うのではなく、目詰まりしたやすりに貼り付けてから剥がして、削りカスを取り除くのに使っています。
 マスキングテープや仮接着用テープの代用としても使えなくもないのですが、接着力が強すぎるのであまりお勧めしません。

 ・ ライター
   ロウソク
   電気コンロ



 プラスチック素材を暖めて変形加工させるのに使います。どれも本来の使用方法とは違う使い方をしているので注意が必要です。

 ・ 万力

 物をしっかりと固定する道具。本格的なものをホームセンターで買うと数千円しますが、小型で固定する力が弱いものの、100円ショップで買うこともできます。

 ・ 粘土用ヘラ
   スパチュラ


 造形粘土用のヘラ。フィギュア製作などに重宝します。子供用の粘土ベラでもいいのですが、専用のヘラの方が金属製で丈夫な上に、小さく形も多彩なので本格的なものを作るのならこれは必須アイテムです。

 ・ けがき針

 筋彫り(引っかいて溝の線を引くこと)をするための道具。メカ等の装甲の継ぎ目などの表現によく使います。模型用のけがき針だと1本1000円前後します。
 これを持っていなくてもコンパスや画鋲などの針でも代用できます。丈夫な針に柄をつけて自作してしまうのもいいと思います。

 ちなみに右写真中央のけがき針が一番最初に買ったもの。けれどもこれはリベット打ち用の工具なのでけがき針を自作(下の茶色のやつ)。しかしこれが頻繁に壊れるので結局また購入(上のけがき針)。

 ・ 精密ドライバー
   六角棒レンチ


 当たり前ですが、ネジやボルトなどの締結のための道具。
 別の使用法として、先端を熱し、プラスチック素材に押し付けてその形の凹み(例えばマイナスドライバーだと細長い長方形の凹み)を作るのに使います。ほかにもマイナスドライバーを研ぐと極小の平ノミができます。これらは100円ショップで売っているようなものでも十分だと思います。

 ・ 瓶
   箱


 100円ショップで買いました。箱は道具、材料などを入れて整理、保管するのに便利です。
 私は瓶に接着剤や溶剤の容器をそのまま(中身を移さずに)入れて保管します。これだと実質二重蓋となるわけで、外気との接触、溶剤の揮発を防いでくれます。お勧めは大きくて密閉度の高いインスタントコーヒーの瓶です。塗料の空き瓶も混合した塗料や、溶剤などを入れておくのに使えます。

 ・ かなづち

 釘打ちなどが本来の正しい使い方ですが、私は別の方法で使っています。それはこれで開かなくなった塗料瓶のふたをたたいて開けるのに使います。瓶のふたをたたく事により、乾燥して硬くなった塗料が砕かれ、開きやすくなるのです。(←おそらく)
 私はこの開け方で今までにふたを3個壊してしまいました。

 ・ はかり

 100円の安物のはかりです。精度には劣りますが、部品の重さを量って重心の調整をするなど、持っていると意外と役に立ちます。(とはいってもまだ数回しか使っていない…。)

 ・ 静電気で埃をとるほうき

 商品によって名前が違います。静電気を起こして小さな埃や塵を除去します。塗装前の模型にこれで軽く掃除をして塗装面に埃が入り込むのを防ぎます。

 ・ Mr.グルー・アプリケーター

 接着剤やパテを塗布するためのヘラです。もちろん溶剤に強く、硬化した接着剤をはがせるような軟らかめの素材でできています。
 これがなくても、つまようじや自作ヘラなどで十分だと思うのであれば、無理して買わなくてもいいかもしれません。

 ・ 型取りゲージ

 その名の通り、形状を確認するための道具です。立体物にゲージを押し当てると、たくさんの細い棒が移動して表面の形状が現れてきます。立体物の断面などを確認したり、型取った形状を紙に写して製図をしたりしたいときに重宝します。
 私の場合、模型にゲージをあて、左右対称になっているか、曲面になっているかなどを確認したいときに使っています。(写真は、模型の黒い線の部分をゲージで押し当て、形状が現れたところです。)

 ・ ヒートペン

 プラスチックを熱加工するための工具です。先端の熱されたビットを当てることにより、切断、筋彫りなどはもちろんのこと、溶接のようにプラスチック同士を熱で溶かしながら接合、盛り付けなどもできます。温度は160℃〜270℃までで、(250℃、260℃を除き)10℃ずつの段階で温度調整が可能です。当然プラスチック専用なので、パテや半田などは溶かすことはできません。ビットを変えることにより多様な加工が行えます。市販されているビットもありますが、直径4ミリの金属棒があれば、それをやすりなどで加工してオリジナルのビットを作ることもできます。