接着剤

 ・ 木工用ボンド

 主に紙や木材などの接着に使用します。固まると透明になるので、車のライト部分などの透明プラスチックの接着に使えます。水性なので水で薄めて隙間に流し込んで接着する方法もあり、接着力は弱いもののきれいに接着できます。プラスチック接着の際、木工用ボンドがはみ出してしまっても、ぬらしたタオルなどでふき取ることができます。

 ・ クリアーボンド

 木工用ボンドと似ていて、木や紙などの接着専用で色は透明です。違う点は、溶剤が含まれているので水で薄めることはできません。その分、固まるのが割と速いようです。プラスチック用接着剤には強度は劣りますが、プラスチック素材の接着もできます。透明なのでクリアパーツの接着などに重宝します。なお、はじめから粘着力があるので、小さい部品などの接着するまでの保持が難しいものの接着にも使えます。

 ・ プラスチック用接着剤

 プラスチック専用の接着剤。もちろんそれ以外の材料にはくっつきません。強い有機溶剤が含まれており、プラスチック同士を溶着させるので完全に乾燥すればかなり強力にくっつきます。溶剤はとても揮発しやすいので、ふたを開けたまま長時間作業すると、どんどん接着剤が減って硬くなる上に、体にもよくありません。もし長時間ふたを開けなくてはならないときは、コルクやフィルムケースなどで仮にふたを閉めておくと、ある程度揮発を防ぐことができます。
 プラスチック用接着剤には樹脂が含まれているか否かで大まかに2種類に分類できます。たいていのプラスチック用接着剤は樹脂入り(右写真の白いふたの接着剤)ですが、樹脂の含まれていないもの(右写真の緑色のふたの接着剤)は樹脂入りに比べて流動性、揮発性に優れているので、好んでそれだけを使っている人もいるようです。

 ・ 発泡スチロール用接着剤

 瞬間接着剤やプラスチック用接着剤を発泡スチロールに付けると泡を出して溶けてしまいます。なので専用の接着剤を使用することを勧めます。
 発泡スチロール専用の接着剤もありますが、発泡スチロールも含め、他の材料にも接着可能な多目的に使用できる接着剤もあります。


  ・ エポキシ接着剤

 2種類の薬剤を同量混ぜ合わせることで、化学反応によって固まる接着剤。硬化が数分で強力にくっつくのでかなり便利です。接着剤が透明のものはクリアパーツの接着にも使用できます。

 ・ 瞬間接着剤

 瞬間接着剤には粘度の高いもの(ゼリー状)から低いものまで、ホームセンターに行けばたくさんの種類の瞬間接着剤が安く売っています。粘度の低いものは狭い隙間への流し込みに使え、ゼリー状のものは液垂れせずに垂直面に接着できます。
 多くの材料に適応し、すぐに接着できて便利なのですが、欠点もあります。それは瞬間接着剤が固まるとまれにその周りが白く曇ったようになること、湿気に弱いのでしっかりとふたを閉めておかないとチューブ全体が固まってしまうこと、厚く盛ると硬化が極端に遅くなることなどです。
 それらの対策として、曇り防止には接着したら完全硬化するまで絶えず扇風機などで風を送るといいです。これは完全に防ぐことはできませんが、効果はあるようです。なお、どうしても白く曇らせたくないときは他の接着剤を使う方が無難です。保存するときは乾燥剤(せんべいや海苔などと一緒に入っている食べられないやつ。脱酸素剤とは違うので注意。)と一緒に密閉瓶などに入れて保管すると長持ちします。早く硬化させたいときには硬化促進剤を使用するといいです。

 ・ 瞬間接着剤用硬化促進剤

 瞬間接着剤にこれを吹き付ける、または垂らすなどして瞬間接着剤の硬化速度を上げる液体です。これをやるとほぼ瞬間的に固まります。硬化促進剤は必需品ではないのですが、あれば作業効率が格段に上がります。瞬間接着剤を多用するのであれば、持っていても損はないでしょう。ただし、製品によってはプラスチック材や塗装面を溶かしてしまうものがありますが、模型用のものであればその心配はないと思います。

 ・ 貼ってはがせるのり

 設計図などを加工したい素材に貼り付けて作業するのに便利です。
 のりの種類や環境にもよりますが、はがしたときに素材表面にのりや紙の一部が残ってしまうことがあります。そんなときは水や弱めの溶剤などできれいに落とすことができます。

 ・ マークソフター
   マークセッター


 マークソフター(緑瓶)はデカールを軟化させるもので透明な液体です。マークセッター(青瓶)はデカール軟化剤に加え、のりを含んだ白濁した液体です。両方ともデカールをより定着させたいときに使用します。使い方はデカールを貼る面に少しだけつけてその上からデカールを貼り付ける、もしくはデカールを貼り付けた後に上から塗りつけます。両方ともあまりつけすぎるとデカールがしわだらけになるので注意が必要です。