@ プラスチック材料から作る

プラ板だけでなく、 熱加工以外はプラボード、スチレンボードでも応用できます。

・ プラ板を何枚も重ねて形作る

(2)次にプラ板またはエンビ板を「桃象」のふたに固定し、電熱器で熱します。

 切り取ったプラ板を何枚も貼り重ねて立体物にします。強度が高く、貼り合せる順番を逆にすれば左右対称に製作することができます。ただし、かなりの量のプラ板と接着剤が必要な上に、接着剤が乾燥するのに時間がかかってしまいます。大きなものの製作には、中身を空洞にして軽量化、接着剤の乾燥を早めるような工夫をすると良いかもせれません。

・ プラ板で箱組する

方法3 バキュームフォーム (という名前らしい)

 プラ板で箱を作るようにして立体物を作成します。ただ、大きく折り曲げると割れてしまいますので、ペーパークラフトのように一枚の展開図から折り曲げて立体にするのは難しいように思えます。
 また、中身が空洞になるため、パテの塊よりは軽く仕上がり、材料費も安くできると思います。
 大きいものになると、歪みやすくなるため、中身に支柱などで補強した方が無難です。複雑な形を作る時は設計が大変な上に、部品が増えてしまいますので場合によってはパテで作成した方が簡単にできることもあります。

 成形後、必要な部分だけ切り出し、接着します。エンビ板を接着する際にはエポキシ接着剤を使います。
 
 飛行機の風防を製作しました。

(3)十分暖めて柔らかくなったら、掃除機のスイッチを入れてすぐにふたします。大気圧により、原型にプラ板(エンビ板)が密着し形が形成されます。

(1)まず本体に掃除機をつけ、原型を置きます。
右写真ではかなり見えづらいですが、油粘土で原型を少し高い位置に固定しています。
「バキュームプレッサー桃象」を使用しています。
バキュームフォームのやり方
 方法2の応用として大気圧を利用してプラ板を押し当てて形を作ります。このためには道具が必要ですが、自作することもできます。自作したものでやり方を紹介したいのですが、以前誤って燃やしてしまったため、購入したもので紹介します。

 プラ板を熱して柔らかくなったところを原型(←熱に強く、硬いものであればどんな素材でもいけそうです)に押し当てて形を作ります。熱する道具はロウソクや電熱器など形作りたい大きさに合わせて使用します。
 右写真はビー玉に熱した0.5mm厚のプラ板を押し当ててみました。

方法2 プラ板を押し当てる

 プラモデルのランナー(プラモデル部品がついている外側の枠)や棒として売られてるプラスチック材料などを、ロウソクや線香で加工したいところを暖めます。すると簡単に曲げたり、引き伸ばして細長くしたりすることができます。熱する時間や距離のコツをつかむまで何回か練習した方が良いかもしれません。
 

方法1 プラ棒の熱加工

プラスチック材料を熱して柔らかくなったときに力を加えて変形させます。

・ プラスチックの熱加工