A パテから作る

・ エポキシパテ

 粘土のように造形ができるので、これだけでひとつの作品ができます。硬化時間が長いのであせらずに造形できますが、他のパテと比べて値段の割に量が少ない(=値段が高い)のであまり多様しないほうがいいと思います。
 作業の際、パテに水をつけながら行うと手にくっつきにくくなり、造形がしやすくなります。

・ ポリエステルパテ

 硬化する前にパテを盛り、硬くなってから削って造形します。値段も安く、製品によっては一度に4kg購入することも可能です。
 硬化後の削り出しでは表面に小さな穴(練り合わせる際に入った空気や硬化のときに発生するガスなどがパテの中で気泡となったもの)が出てくることがあり、その穴をサーフェイサーやパテで埋める必要があります。

・ ラッカーパテ

 このパテはヒケ(硬化後の体積の減少)が大きく、さらにたくさん盛ると硬化に時間がかかってしまい、大きな造形には向いていません。
 主に小さい傷や凹みを埋めるのに使います。体積の減少を考えて少し多めに盛り付けます。

パテ共通

・ 光硬化パテ

 光を当てることによって固まる黄色いパテです。やや独特なにおいがしますが気になるほどではありません。硬化剤などを混ぜる必要がなく、硬化時間が1〜2分で、しかもヒケもないのでかなり便利です。しかし一度に厚く盛ると光がとどかず固まらないので、厚く盛り付けたいときは、薄く盛り付け→光を当てて硬化、を繰り返す必要があります。

 加工の際にはナイフ、やすりだけでなく、リューターもあると便利です。硬化したパテがはがれてしまった場合は瞬間接着剤で付け直します。
 塗装の前にはサーフェイサーを吹き付けて塗料ののりを良くします。