パテ

 ・ エポキシパテ
               1g  約7〜23円

 二種類の粘土状のパテ(主剤と硬化剤)を同量に練り合わせることによって硬化するパテ。粘土のようにいろいろな形に造形することができます。エポキシパテには金属用、木部用、プラスチック用があり、硬化時間は早いもので2〜6時間、遅いものでは24時間くらいかかります。製品によって性質(硬化時間や、硬化後の硬さなど)が違い、それらを考慮してパテを選ぶ必要があります。
 皮膚の弱い人は、素手で触るとかぶれてしまうことがあるので、ポリ手袋などの手を保護するものが必要です。
 保存の際には、長時間空気にさらしておくと表面が変質して使い物にならなくなるので、密閉瓶などに入れておくことを勧めます。

 ・ ポリエステルパテ
               1g  約8円 (模型用)
                   汎用はもっと安い

 どろっとした主剤に硬化剤を混ぜて硬化させるパテ。いままで3〜4種類のポリエステルパテを扱ってみましたがどれも超臭い。このパテは他の種類のパテよりも比較的硬化時間が短く(1〜2時間くらい)、安価ということで造形ではよく使います。すぐに固まるわけではないので、硬化前に形作ることはできません。よって作りたい形の大きさほどに盛って、硬化してから切削、研削加工を行います。

 ・ ラッカーパテ
              1g  約8円

 半液状のパテで、パテ内の溶剤が揮発することによって硬化します。溶剤が入っているのでポリエステルパテほどではありませんが臭いです。「Mr.カラーうすめ液」を混ぜて粘度調整することもできます。硬化剤を混ぜずにただ付けるだけという手軽さ、しかも安価、というのが利点です。しかし、ヒケ(硬化の際に体積が減ること)が大きく、あまり大きく盛ると乾燥に時間がかかり、なかなか硬化しないなどの欠点があり、造形にはあまり向いていません。主に傷や凹みの修正などに使い、少し大きめに盛り付けて固まってから削って形を整えます。

 ・ 瞬間接着パテ
              1g  約61円

 パテに瞬間接着剤の性質を持たせたようなもの。専用の粉に瞬間接着剤のような液体を混ぜ合わせて使います。硬化時間は数分で、固まるとプラスチックのようになります。その上、接着力も高いのですごく便利です。ただしパテ類の中では高価なもので、無駄遣いはできません。

 ・ 光硬化パテ
              1g 約35円

  このパテは蛍光灯や日光などの光を当てることによって硬化するパテで、1〜2分で固まります。だだし一度に厚く(2ミリ以上)盛ると光がとどかず固まりません。これがあれば硬化時間がかなり早く、切削性もよいので作業効率が格段に上がると思います。しかし光硬化パテの性質上、パテを盛るときは薄暗いところで作業しなければならず(←だからといって部屋の明かり程度では硬化しないので極端に気をつけなくてもいいのですが)、おまけに値段も高いので使い時が限られると思います。