スマイルとは言うものの

泣くことで払拭できることなんて無いのかって ・ ・
"Smile" Michael Jackson〜Nat King Cole〜Mariza の連鎖 




 ネットで注文していたマリーザのCDが届いた。彼女の歌を聴くのは久しぶりだったが、あることに少し驚いた。
 CDの最後に"Smile"があったからだ。チャーリー・チャップリンの映画「モダン・タイムス」の最後で流れる美しい曲で、チャップリン自身が作曲をしたという曲だ。
 先日急死したマイケル・ジャクソンの告別式をTVで観ていて、彼の親友だったという女優のブルック・シールズが「彼はキングと呼ばれたけど、私にとってはリトル・プリンスだった」と涙ながらに語り、彼女が、マイケルが「一番好きだった曲」と紹介し、兄のジャーメインが歌っていたあの曲だ。

 あの日、TVを観ていて「へ〜ぇ、マイケルも、そうなんだ」と思ったが、その日の夜に、ナット・キング・コールの歌で"Smile"を聴きたくなった。

 
 ジャズピアニストであり、ポピュラーを歌っても偉大な歌手であったナット・キング・コール。彼のビロードのような歌声で聴くスタンダード曲。やはり素晴らしい。

 ところで、後で"Smile"の歌詞を見て、ふと思った。

              You must keep on trying
              Smile, what's the use in crying

 と云っているが、がんばり続けても、もうどうにもならないという事が多い今日このごろ。
せめて、泣くことで洗い流せる心の澱もあるのではと ・・ 。 え、そんなこと無いって ・・ 。




Smile even though your heart it is aching 胸が苦しくても微笑もう
Smile even though it's breaking たとえ傷ついても微笑もう
When there are clouds in the sky 空に雲が立ち込めても
You'll get by 君ならきっと切り抜けられるから
If you smile through your fear and sorrow 怖い時にも悲しい時にも微笑むことを忘れず
Smile and maybe tomorrow 微笑み続けたなら 明日には
You'll see the sun come shining through for you お日さまが君のために輝いてくれる
Light up your face with gladness 喜びに顔を輝かせて
Hide every trace of sadness 悲しみの影をみじんも見せずにいよう
Although a tear may be ever so near たとえ今すぐにも涙がこぼれそうだとしても
That's the time you must keep on trying そんな時にこそがんばり続けて
Smile, what's the use in crying 微笑むんだ 泣いたってどうにもならない
You'll find that life is still worthwhile もしも微笑んだなら
If you'll just smile 人生には生きるだけの価値がまだあることを君は知るはず
Smile... 微笑もう...




    つ ん
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