映画の中の犬や猫達
ハンニバル 、カルーソー&ロドリーグ
私は犬や猫が大好きである。幼い日から長い間、
これらの動物達と一緒に暮らしてきたから、かも知れない。
暮れに秋葉原でDVDを20枚ほど衝動買いした。
DVDもひと頃から比べると随分と安くなっていて驚いた。
暮れから正月に掛けてDVDで十数本の映画を観た。
その中の何本かの映画に犬や猫達が出ていた。
それらの映画の中から作品そのものの素晴らしさ、
ペット達の愛らしさが感じられたものについて書いてみました。
ハンニバル |
アキ・カウリスマキ監督のフィンランド映画「過去のない男」に出ていたハンニバル(本名:タハティ)。この雌犬、劇中ではハンニバルなどと勇ましい名前で呼ばれていたが、優しい眼差しの御嬢さんなのである。この作品は人にとっての”幸福の場所”とは何であるかを私に考えさせてくれた。因みに、この映画 '02年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受けており、タハティ嬢もハンニバルの演技でパルム・ドッグ賞と云う特別賞を貰っている。私など映画を観ているだけで目尻が下がりぱなしで、とにかく可愛い子なのである。 |
セドリック・クラピュシュ監督のフランス映画「家族の気分」に出ていたカルーソー。出演者達を上目づかいで見る老犬の仕草が何ともいえないのである。オペラの大歌手カルーソーの名を持った彼は、元気な頃は朗々とテノールで歌ったそうだ。因みに、この作品はジャウイ&バクリのコンビでモリエール賞4部門を独占受賞した舞台をそのまま映画化した作品で、映画もフランスで大ヒットしセザール賞を3部門受賞している。この映画、私がこの数年間で観た二百本ほどの作品の中のお気に入りの一本である。(程よいシニカルさに思わずニヤリとしてしまった私は、やはり ・・・ なのだろうか。) | カルーソー |
ロドリーグ |
「エイリアン4」の監督ジャンピエール・ジュネがフランスに戻ってメガフォンを取った作品「アメリ」。正しくは「アメリ・プーランの素晴らしい運命」に出ていたロドリーグ。この子はオドレイ・トトゥ演じる主人公アメリの知人、スチュワーデスのフィロメーヌの飼猫で、彼女がフライトで家を空けるときアメリに預けられている。ロドリーグの重要な出番は作品の終盤にある。思いを寄せるニノが部屋に入ってくるとの夢想を描くアメリの所に、彼に代わって暖簾を分けてロドリーグが入ってくる。この場面、何とも言えず切ないのである。因みに、この映画、フランスで800万人以上を動員する大ヒット作品でアメリ現象とも云える社会現象を起こした話題作である。'02年のセザール賞4部門受賞の他、世界中で多くの賞を受賞している。 |
大晦日の朝から夕方まで映画を観続けた。好きな映画ではあるが流石に随分と疲れた。 |