薮蘭(ヤブラン)
昨日からジェットコースターの様な急カーブを描き、気温が下がっていた。おまけに、朝から雲に覆われた空からは陽が射し込んでこない。 遅い朝食を摂った後、フリース地のシャツを羽織って散歩に出かけたが、風が吹くたびに襟元が寒くてたまらない。 襟を立てて川沿いを歩いて行くと、先日の台風で塩害を被ったとみえ、欅(ケヤキ)並木も枝先が赤く変色し枯れている。 ふと、足元を観ると並木の根方に、薄紫色をした薮蘭の花が数株咲いていた。 [おやぁ ・・、君は大丈夫だったんだね〜 。] |
「 草帚(くさぼうき)もて薮蘭のちり払ふ 」 野木 藤子