種漬花(タネツケバナ)
春雨と云う言葉には優しいイメージがある様に思うが、昼まで降っていた雨は随分と激しかった。
雨上がり、天候は急激に回復してきた。空から初夏を思わせる陽射しが射し込み、林のあちこちからウグイスの囀りが聞える。
小川に沿って広がる草原にはヨモギやハコベ、そして少し湿気た所には種付花の小さな四弁花も輝いていた。
瀬上沢近くの草原には、野草摘みの人達の姿も見られた。
「 種漬花の花の頸まで雨後の水 」 内山 宏