ピラカンサ
随分と日の出の時間が遅くなって来たように感じられる。今日は上空の雲を割るように朝日が射し込んでいた。
敷石を飛ぶように渡り、川沿いの小さな公園まで行ってみた。川の堤に遮られているためか、風は全く感じられない。
静まり返った、その公園の一隅。赤い木の実は、押し黙る時間に反抗するかの様に、輝いて見えた。
「 朝の日のまづピラカンサ輝かす 」 今井千鶴子