折々の花

大手毬(オオデマリ)=繍毬花(テマリバナ)

 夜には一雨降るかも知れない。しかし、曇った空を見上げれば、ことのほか明るさを感じる。少しばかりの湿気を含んだ風が吹いてくるなか、坂道を下って買い物に出掛けた。

 路地の先、幹線道路に出る少し手前に小さな喫茶店があり、その店脇に今年も大手毬の花が咲いていた。

 大きな花の塊が幾つも付いた枝先から、白い花びらが舗道上に散り敷き、花の季節も終焉が迫っているようだ。先日のような悪天にならなければ良いのだが ・・。
 

「 繍毬花雨のきざせる重みあり 」     小方史郎


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