棗(ナツメ)
八月最後の週末、十時過ぎに曇り空模様の中を外出した。昨日の豪雨の後、湿度は高いながら気温が下がって幾分過ごし易くなっていた。
鎌倉古道の新橋辺りまで川沿いをくだり来た時、道端にたわわに実を付けた棗(ナツメ)の樹が在るのに気がついた。
そうか、何時までも暑い暑いと思っていたが、もうこんな時季になっていたのか。この実が茶色く熟す頃には、秋風が吹いていると云うことか。
「 かの岡に稚き時の棗かな 」 松瀬青々