紫華鬘(ムラサキケマン)
ここ数日、随分と暖かな日が続き初夏を思わせる陽気となっていた。四月も半ばを過ぎ桜の花の盛りも過ぎた日のこと。 午後に買い物に出かけようと坂道を下って行った。階段道を通り右折しようとしたら、崖下に紫の小花が見えた。よく見ようと思って、一歩踏み出した途端に湿気た地面に足先が埋まった。 紫華鬘て、どうも川岸やここの様な少し湿気のある場所が好きのようですね。もう暫くは小川の近くなどでお眼に掛かる機会があるかもしれません。 |
「 川波に紫華鬘咲き隠る 」 石原八束