都忘れ(ミヤコワスレ)
朝方、山道を下り川岸のバス停近くまで歩いてくると、花水木の白花が盛りだった。
道脇の花壇に、紫の可憐な花が咲いている。覗き込んで観れば、それは一叢の都忘れの花だった。
嫁菜(ヨメナ)にも似た紫の小花は、朝の陽を浴び涼やかに観えた。
「 都忘れ ふるさと捨ててより 久し 」 志摩芳次郎