折々の花

万両(マンリョウ)


 師走も半ばとなり、今年も残りあとわずか。落葉の散り敷いた道を行き、ふと民家の生垣をみれば、赤き実をつけた万両が佇んでいた。
 寒風が足もとを吹き抜ける日だった。


  「 万両は兎の眼もち 赤きかな 」       加賀千代女



    折々の花