金魚草(キンギョソウ)
九時近くなって、やっと雲が途切れ日が射しこんできた。しかし、なかなか気温は上がってこない。
時おり吹く風に襟を立て、細い上り坂で先を仰ぐと、路地の一角にある植込みに、肩寄せ合う花叢が観えた。
あぁ・・、金魚草だぁ〜 。
「 幼な顔 ふくらみばかり 金魚草 」 香西照雄