蚊帳吊草(カヤツリグサ)
夏の名残りと言うべきか、まだ蚊帳吊草が元気よく茂っている場所があった。街中には水田が無いためか、他の雑草に比べ目にする機会が少ないような気がする草である。
私の子供のころは夏の夜、蚊帳の中で過ごす生活があったが、生活の中で蚊帳を使うことの無くなった今、名の由来を知る人も少ないだろう。
茎の断面が三角形なのも珍しく、私にとって、本当に懐かしい草なのである。
「 野に伏ば蚊屋つり草も頼むべし 」 小林一茶