磯菊(イソギク)
昨日あたり寒気が上空を通過したのか今朝は随分と冷え込んだ。北日本の降雪もニュースを賑わせていたが、今日の昼を過ぎる辺りから寒さも緩んで、陽の射し込む小部屋はまるで温室の様に暖かだった。 そんな午後のこと、久しぶりに遅めの昼食を外で摂ろうかと部屋を出た。 陽射しの降り注ぐ遊歩道を歩いて行くと、学校のグラウンド脇にある荒れた花壇の片隅に磯菊が咲いていた。 午後の陽射しを愛しむように、その強張った枝葉の先に黄色い小花を付けていた。 |
「 磯菊は見つめていたり砂山の流れる一部始終を 」 鳥海昭子