箒草(ホウキグサ)
すこし先、道脇の花壇に何か赤くみえるものがある。それは、極細の小枝を丸くまとめてくくった様なもの。
近づいて行って観ると、ほうき草が三株ほど、川沿い遊歩道の花壇に植栽されていた。
ほうき草は時折吹いてくる秋風を、その繊細な赤い小枝のフィルターを通し、流し遣っていた。
「 ぼうぼうと夢の紅さの箒草 」 高橋謙次郎