シクラメン
師走の声を聞くころになると、街角の花屋の店先に、シクラメンの鉢植えが飾られるようになる。
このころになると、日没の時間も随分と早くなり、黄昏まえの日射しを、愛おしく求めるようにシクラメンは咲いてた。
「 シクラメン 花のうれひを 葉にわかち 」 久保田万太郎