茶(チャ)
初冬を思わせる肌寒いある日、昼近くなってから散歩に出掛けた。 谷戸の所々に残る畑は生産緑地地区に指定されている。その畑の周辺に、この時期お茶の花を観る機会がよくある。 この辺りの農家では、ほんの数十年前までは、自家用にお茶を栽培している家が多かったそうだ。 自前の茶葉を摘んで、手揉みのお茶を作っていたそうだが、今では、畑の脇に放置され、名残の茶の木に花が咲いている。 肌寒い風の中で、はかない美しさを感じたひと時。 |
「 茶の花に暖き日のしまひかな 」 高浜虚子