カンナ
橋の袂から観下ろせば、川岸のカンナの株が川面に従えた影を揺らしながら佇んでいる。少女達の賑やかな声が橋の上を渡って行く。
先程まで蕾の頂に留まっていたナツアカネが微風に吹かれ飛立った後は、また、西日に炙られる炎天が戻ってきた。
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「 ピアニカを 吹く 緋のカンナ 黄のカンナ 」 丹沢亜郎