青木(アオキ)
私の散歩道の1つである、鎌倉との市境界の尾根道。その道を冬季に歩き、眼にすることのできる彩りは数少ない。
自生する八手の実や、梢から下った蔓の枯れ残った烏瓜の実。
そして、この青木の実である。鳥たちが種を運んで増えたのだろうか。艶のある紅色の実を尾根道で観る度に、冬を感じる私がいる。
「 青木の実 紅をたがへず月日経る 」 柴田白葉女