酸ケ湯 千人風呂に入る

青森の地に来て、話のネタに一度は入っておきたいと思っていた
酸ケ湯温泉の千人風呂にやっと入湯できた。
宿泊当日は大雨が降り続き、八甲田周辺は大荒れの天候だった。
入口カウンターにて宿泊の手続きを済ませ案内されて入った客室には
鄙びた湯治場の雰囲気があった。窓からは湯煙のあがる川が見え
本館や別棟の外観も何か歴史を感じさせるものがある。

いよいよ有名な千人風呂である。
浴場に入る、さすがに広く大きく立派なものである。
白濁した湯の満ちた湯船が4ツもある。「こりゃ〜凄いや」
順繰りに其々の湯船に入ってみる。少し熱く硫黄臭が鼻につく。
湯口の傍にあるコップを手に湯を受け、口に含んでみる。
「酸っぱ〜い」 之こそ酸ケ湯である。
酸味が口いっぱいに広がり、歯に滲みた。

総ヒバ造りの湯船に浸かっていると、瞬く間に額から汗が噴出してくる。
湯煙の立ち込める中で長湯していると薄らと女性の影
そう、ここは混浴なのである。
そして、その影の主 ・・・・・ やはり、おばさんだった。


酸ヶ湯は国道脇



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