滑って転んで牛形山


 今回久しぶりに遠出をしてみました。山行の場所は牛形山。夏油(げとう)三山の一つで麓の夏油温泉に入湯するのも楽しみで行ってきました。
 この牛形山を含む夏油三山は焼石連峰の山塊中にあり、そのひとつひとつが個性的で面白みのある山といわれています。

 東北自動車道を使い登山口となる夏油温泉に着いた時は既に午後の時間帯となっていた。すぐさま今晩の宿の予約をした後、身支度をし出発です。
 キノコの生える湿った雑木林を抜けると13:00に林道にでました。再び林の中に入り大きなブナを見ながら先を急ぎます。天気は曇りで時々薄日が射すような空模様です。
 薄暗い林の中を進むうちに道幅も狭くなり、傾斜も幾分増してきて登山道らしくなってきました。ここでトラブル発生、露で濡れた木の根に足を滑らせ3〜4mほどザレを滑り落ちてしまったのです。「アイタタ〜タァ」Tシャツ、ズボンに穴が開き素肌から血が滲み出てきました。負傷箇所を確認すると右手の肩、腕に打撲、肘上の数箇所に擦過傷、足の方は大丈夫なようです。どうも、体のバランスを崩したとき持っていたストックを頼りすぎたのがいけなかったようです。一時は登山を止め戻ろうかと思ったが、傷口の様子を見ると痛みほど傷は酷くないようなので山行続行です。
 霧の出てきた登山道を進むと水場に到着。裸になり傷口を洗う、これで破傷風も大丈夫だぁ〜い 。打撲の後が、青紫に変色して痛々しく見える。霧の中アザミの棘に注意しながら進むうちにまたしてもスッテン・コロリン、今度は刈り払った根曲竹の湾曲した下茎部が原因。泥だらけになったTシャツを、次に現れた水場で洗濯。穴が開き、濡れたTシャツを身に纏い「涼しいやぁ〜い」と空元気。
 小さな沢で林が切れ草地となる。この足元のぬかるんだ箇所から傾斜がきつくなり、一気に高度を稼ぐと15:05山頂稜線に到着。


牛形山山頂にて

エゾオヤマリンドウ
 周辺はエゾオヤマリンドウなども咲いているが、どうも霧が深くていまいちである。左に稜線を僅かに進むと15:15霧の中に佇む静寂の牛形山山頂に到着した。


下山後入湯した夏油温泉の効能は素晴らしく 翌日には栗駒山に向うことができた!!
 そ〜いえば温泉の効能書きに曰く ・・・ 打ち身・すりきず・神経痛 ・・・。

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