十和利山を歩く
十和田の秋山は・・
今日は失敗してしまった。10月半ばの日曜日、 奥入瀬渓流沿いの国道は紅葉見物の車で溢れ、 その渋滞に巻き込まれてしまったのである。 、 しかし、十和田湖の湖畔に出ると国道もスムーズに 走れるようになり、色付く木々を愛でながら車を駆った。 宇樽部で左折し、今度は秋田県側を走行している。 今日登る十和利山は青森・秋田県境にある山で 十和田三山の一つに数えられている。 、 |
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登山口の標識 |
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道は再び青森県側に戻って、登山口となる迷ヶ平キャンプ場に 着いた。時計を見ると何と12時過ぎ、朝9時出発なので ここまで3時間も掛かってしまった。 、 早速、靴を履き替え 12:20 登山口を出発する。 、 登山口の標識から、頂上まで3.3Kmの文字が読取れる。 |
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十和田の秋を堪能する |
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ブナ林を主とした黄葉・紅葉。下草となる笹の緑に映えて本当に みごとである。登山道は最近手入れがされたと見え、 腰の上まで丈のある笹もあまり気にならない。 紅葉に染まりながら高度を稼いで行くと 一時間程で、唐突に山頂へ"ポン"と出た。 山頂からは十和田山や三ツ岳〜大駒ケ岳の山並が眺望できる。 視線を左に転ずると十和田湖に突き出した半島に 御倉山の見慣れた姿が確認できる。 山頂の三角点標識をひとまわりし下山に掛かった。 |
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十和田山の左に十和田湖 |
木間越しに十和利山を見返る |
ブナの林がつづき、ここの黄葉がなんとも素晴らしい。 短い時間だったが充分に十和田の山を・・そして秋を堪能した。 何度も何度も、木間越しに十和利山を返り見ながら山を後にした。 |
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間もなく今日の山歩きも終りだ |
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14:30 登山口に帰着。迷ヶ平キャンプ場には数軒の売店があり、 山菜や今が旬である種々の茸などが店先に並べられていた。 暫らく店先を冷やかした後、15:00には帰途についた。 夕方、ひと風呂浴びて軽くビールを頂いた。 夜、部屋を出てコンサート・ホールへの道を急いだ。 晩の楽しみはF.ケンプのピアノをライブで聴くことである。 あの”W.ケンプ”の孫と云う若手ピアニストの演奏で バッハ、シューベルト、ショパンのソナタを聴いた。 彼の演奏は幾分若者らしい硬さはあるものの、 溌剌としていて楽しめるものだった。 部屋に戻り枕元のプレイヤーでバッハの平均律を聴く。 昼、二時間程の山行で眼にした十和田の風景が、 韻を踏むバッハの旋律と綯交ぜに為った。 |