花と薮漕ぎのトライアングル(その3)
小畚山


小畚山を望む
 大深岳を下り小畚山(こもっこさん)を目指すと、まもなく八瀬森分岐に到着した。右に折れれば関東森を経て大場谷地の八瀬森山荘に至るコースだ。八瀬森側の登山道に少し分け入って、その先を偵察するが随分と薮が深そうだ。分岐に戻り前方の小畚山方面に向う。
 先に進もうとするが、小畚山方面の草丈も急に高くなってきた様な気がし不安を感じる。平坦な箇所や特に下りの登山道では薮で足元が見えず、洗掘された道に足を取られ怖い思いをする。また登り道では眼の前に被さり、視界を妨害する薮に辟易しながらの歩行となった。ストックで薮を払い、かき分けながら足元を確認しゆっくりと進んでゆく。本格的に小畚山の登りにかかるが、ほとんど薮漕ぎ状態となり歩くスピードも大幅にダウンしてきた。それでも、喘ぎながら登っていく。
大深岳〜源太ケ岳

小畚山到着(奥は岩手山)
 登って行くうちに、段々と薮の丈も低くなり山頂が近いことを感じる。薮から抜け出し山頂を目指す。11:45小畚山到着、山頂より下を覗き込み、先程まで苦労しながら歩いてきた道を確認しようとしたが草波に隠れてよく分からなかった。
Tシャツを脱ぎ捨て、裸となり太陽の陽を浴びる。前方にはこれから向う三ツ石山方面が大きく開け、左奥に岩手山が見える。振返れば大深岳〜源太ケ岳の山容も明らかだ。山頂で大休憩を取ったのはいうまでもない。

      山行
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