合戦尾根〜長塀尾根 (第二日)

大天井岳



テン場の朝
山行二日目の夜があけた。
小屋前に立つ、快晴無風である。


テン場にも陽が射し込み始めた。
十数張りのテントの住人も出発準備に
追われているようだ。
いよいよ、縦走コースに向け出発だ !!

今日は晴天の空の下、朝日を浴びて
槍もこれから向う大天井もクッキリ見える。

雪と岩、ミックスの登山道を
北アルプスの展望を堪能しながら
快適に進む。

サァ・大天井に向おう

大天井岳(中央・奥)を目指す


ただただ素晴らしい大パノラマの中を行く。
無事、蛙岩も通過し大下りの頭、2,699mのピークを
過ぎると目指す大天井岳も随分大きくなってきた。

目に沁みる雪面の白さ、そして群青の空の色。
槍ヶ岳は、いつも進行方向右手に聳えている。

慎重に雪庇をまいて登り通過する。

大天井岳への登攀は楽しいものだった。
大天井岳への最後の登りを頑張る。
時折立ち止まり、息を整えてまた登る。

どこまでも続く素晴らしい展望、
息を呑む景観とはこの事か。

振り返り見る高瀬ダムの先には
北アルプスの名峰群も眺望できる。

高瀬ダム方面の山並みを背に

大天井岳 山頂にて (槍の眺望が素晴らしい)



無風の大天井岳山頂に到着。
しばしの休息。

槍ヶ岳の景観が素晴らしい。
これより目指す常念岳方面の
展望も思いのままだ。


東大天井岳への登りにて穂高連峰を展望する



更に先を急ぐ。右手には、段々、穂高の山並も近づいてきた。
大喰岳〜中岳〜南岳〜キレット〜北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳〜前穂高岳
そして涸沢のカールも綺麗だ。
涸沢カールにあるヒュッテの箇所と思われる所は
黒色を成して観えた。

進行方向左手、横通岳頂稜部に雪が付き奇怪な造形美を創っている。

早く常念乗越へ着いて小屋のビールを飲みたいものである。


 あの日の山