a Song of the trip to
Yoshinoji
2012.4.14
吉野路の旅の詩

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山桜
奈良への道は 大橋を 一跨ぎせば すぐそこが
奈良に入って お代官 そうやすやすとは 通さない
渋滞につぐ じゅうたいで お腹の燃料 燃え尽きた
辿りついたる 本郷の 滝桜さま お目どおり
戦国武将 活躍の 後藤又兵衛 屋敷跡
その名讃えて またの名を 又兵衛桜と 呼ばれけり
ぬかるみの道 数珠つなぎ 花見詣での 人となる
ほかの予定は 時間なく 一番近い 大野寺へ
枝垂れ桜も 陽もかげり 宇陀川岸に 石仏が
奈良の歴史を 紐解かば 聖徳太子が 顔を出す
「桜かり きどくや日々に 五里六里」 芭蕉
朝食取らず 宿を出て 朝靄(あさもや)ついて 吉野へと
世にも名高き 吉野山 多くの旅人 訪れし
初めて足を 踏み入れリ リフト動かじ 下千本
霧はすっかり 何処へやら 吉野桜に 山桜
居並ぶ店は 名物の 吉野葛粉(くずこ)を どの店も
黒門過ぎて 中千本 老若男女 人の波
よしのよしのと 上千本 桜は多く 咲いてても
ただ観るだけで 絵にならず 都人たち 着飾って
桜見物 この坂を さぞや歩いた ことだろう
奥千本は 余裕なく 重い足ひき リフトへと
朝露消えて 水音を 聞きつ古都(みやこ)を 後にする
「後ろ髪 ひかれつ吉野 散る桜」
又兵衛桜付近の地図

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吉野山付近の地図

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花見詣での人
又兵衛桜
枝垂れ桜
山桜
千本
黒門
桜と白雲
山桜2
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