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a Song of the short trip to
Ohmi-Hachiman
2018.11.21
近江八幡旅の詩
宇多津駅発 米原へ リュック一つの 夫婦旅
夏の琵琶湖と 思ったが あまりの猛暑 晩秋に
岡山駅で 飛び乗った のぞみと思えば さくらなり
新神戸にて のぞみ待ち 京都乗換え 琵琶湖線
石山駅で 途中下車 瀬田の大橋 横目で見
古刹(こさつ)に一人 我を待つ 紫式部 会いにいく
夫と早く 死別した 若き娘の 胸のうち……
 「心だに
   いかなる身にか
     かなふらむ
   思ひ知れども
     思ひ知られず」
「源氏物語」 琵琶湖より 流るる川に 十五夜の
映れる月を 眺めける その時構想 浮かびしか
硅灰石の 上に建つ 多宝塔の 朱の色よ
本堂裏に 式部像 十二単に 筆持てり
歴史の香り 漂よえり 生きた時代を 偲びける
「命かけ 綴る情熱 万代に」
琵琶湖の(ほとり) 休暇村 晩秋たけなわ 大賑わい
宿の温泉 足のばし 夕食名物 近江牛
宿の目の前 沖ノ島 ツワーで渡る 人を背に
小雨の中を 八幡堀 路線バスにて 大杉町
豊臣秀次 八幡城 築ける時に 琵琶湖へと
続く水路を 掘らせたり 町の発展 城守る
岸には蔵が 建ち並び 物資の往来 目に浮かぶ
映画やテレビ 時代劇 撮影ロケの 名所なり
立ち入り出来ぬ ロケ終わり 小舟で堀を 巡りけり
奇しくも 同じ舟の中 同郷の人 会えるとは
雨天で紅葉 冴えないが 堀に彩り 添えている
舟から降りて またしても 近江牛重 食っている
八幡山の ロープウェイ 坂の下から 見送れり
午後から 雨も降りやんで 八幡の古町 散策す
三日目宿を 後にして 八幡駅まで 送られる
東海道線 彦根駅 バスにて城の 麓まで
さすが国宝 彦根城 井伊家の権威 光りけり
城の彼方に 琵琶湖あり 地の利に優れた 丘の上
天気予報の 「晴れ」外れ
雲に覆われ 肌寒い
玄宮園に 降りる道
苔むす高き 石垣の
築きし人や 守る人
時の流れを 感じさす
庭園の池 浮かぶよう
玄宮楽々園の 茅葺よ
彦根駅から 米原へ 新幹線で 京都へと
のぞみ乗り換え 岡山へ 特急しおかぜ 乗り継ぎて
渡る瀬戸海 夕陽なく どっぷり暮れた 宇多津駅
「旅に出て 人の生きざま 歴史あり」
石山寺付近の地図

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八幡堀付近の地図

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彦根城付近の地図

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八幡堀と橋

八幡堀めぐりの和舟から `18/11/22
瀬田の大橋
石山寺入り口
紫式部像
塔と紅葉
休暇村外観
沖ノ島を望む
八幡堀と蔵
堀めぐりの船
彦根城入口
彦根城
彦根城の石垣
玄宮園
琵琶湖の虹
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