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Song of the short trip to Shirakawa Nasu-ji 2019.5.14 |
羽田で次男に 迎えられ レインボーブリッジ 走り抜け |
ドームホテルに チェックイン 巨人・阪神 試合あり |
夕食長男の 家に行き 嫁の自慢の 手料理に |
鰻重までが 付いていて 甘い香りに 腹の虫 |
何やらグーと 言ったよう 想定外の ご馳走だ |
食後は二人の 息子達 ギター演奏 声揃え |
弾き語りする 楽しげに 夜の更けるのも 忘れけり |
がん研検査 無事に終え 五月生まれの 妻・次男 |
孫も駆けつけ 三家族 七人揃い 祝杯す |
店からサービス 記念にと バースデイケーキ 写真まで |
昨夜に続き 今夜また こんな嬉しい ことはない |
遠く離れて 暮らせども 親子の絆 距離でなし |
「子も孫も 俺を越えたる 嬉しさよ」 |
三日目都心を 飛び出して 新幹線は なすの号 |
東京駅の 乗り場まで 子等に送って 貰いたり |
沿線見渡す 平野には 田植え終えたと 農夫立ち |
新白河で 乗り換えて 荷物預けて 在来線 |
白河駅で 下車をする 道行く人に 教えられ |
トンネル抜けて 近道し 高く聳える 小峰城 |
十四世紀 中の頃 結城親朝 築城す |
歴史の波に 呑まれつつ 今に残れる 名城だ |
城跡巡り 歴史聴き 新白河へ 引き返す |
今夜の宿に 行く前に 明日乗るバスの 乗り場見る |
新白河駅前 シンボルは 「奥の細道」 芭蕉像 |
「心もとなき 日数重るままに |
白河の関は 南方へ 三里ほど先 史跡あり |
カーサホテル 荷を下ろし 疲れた足を 伸ばしける |
昨夜は子等が 夫々に 母さんの具合 聞いて来る |
かなちゃん体調 今一で 水で瞼を 冷やしてる |
朝食バイキング しっかりと 駅前バス停 来て見れば |
JRの 長いバス 100人乗りの 連結車 |
狭い四国じゃ 見かけない 運転手さん 得意顔 |
かなちゃん気分 良くなって 盤城棚倉 行きバスに |
南湖公園 下車をして |
新緑むせぶ 湖畔には |
色とりどりの つつじ咲き |
まるで乙女の 勢ぞろい |
溢れる若さ ただよえり |
水路に清き 水流れ |
湖面に無数 杭並ぶ |
湖守る 防波杭? |
白河藩主 松平定信公 李白の詩 「南湖秋水夜無煙」から |
「南湖」の 名とると 伝えらる 庶民想いの 名君で |
天明飢餓の 時代でも 藩から一人も 死者ださず |
「やま水の 高きひききも 隔てなく 共にたのしき 円ゐすらしも」 (共楽亭にて 松平定信 ) |
見事な松の 並木道 緑陰歩く 人たえず |
桜の春は アルプスに 白雪輝く 絶景が |
翠楽苑で お抹茶に 生菓子頂き 散策す |
歴史漂う 南湖の 広い公園 後にする |
「南湖や 芭蕉辿りし 松の道」 |
宿で荷物を 受け取って 新幹線で 那須塩原へ |
休暇村の 送迎バス 那須高原を 登り行く |
茶臼山(1915m) 仰ぐ 中腹の 高地に佇む(1230m) 宿に着き |
見上げる山の 谷々に 四月に降った 雪残る |
バイキングの 夕食は アンガス牛の ローストビーフ |
たんまり食って 風邪をぬく 今日一日で 九千歩 |
天然温泉 ゆったりと 体の芯まで とろけそう |
那須の平野に 雲海の かかる写真の チラシ見て |
5時起きをして 下界見る 視界一面 ガス流れ |
ダテカンバ揺れ 唸る音 ちらり青空 覗かせる |
「霧走る この高原に 鶯が」 |
若けりゃ歩く 坂の道 ロープウェイ行き バスに乗り |
ダウンジャケットに 身を固め ロープウェイに 揺られけり |
此処は標高 1680m 手すり代わりに 鎖張り |
右に見えるは 那須岳で 目指す茶臼岳 霧の中 |
道は小石で がらがらで 降りてくる人 登る人 |
八十路なかばの 爺婆も 何のこれしき ふんばれり |
頂上はるか 風強く 気温下がって マスクする |
荒れた山肌 残る雪 もう此処までと 見切りつけ |
記念写真を 撮り合って 見えぬ山頂 後にする |
帰りは弁天 東口 バス停降りて 小道から |
若い夫婦が 登り来て 吊橋渡って 来たという |
春には駄目と 聞いてたが 通行可能と 安堵する |
谷へと降りる 獣道 弁天吊橋 見事なり(65m) |
「吊橋を 渡れば香る 若葉風」 |
谷底流る 雪解けの せせらぎの音 聞きながら |
階段登れば すぐそこに 休暇村が 見えてきた |
昼食宿で ビフテキを 食べて元気を 取り戻し |
六畳二間の 畳の間 午後はゆっくり ごろごろと |
これぞ正しく 休暇村 日頃の喧騒 忘れさす |
雪解け水か 自然水 冷たくとても うまかった |
今朝も雲海 見えぬまま 心残して 去りにけり |
バスの窓から 殺生石 さすが史跡で 多い人 |
那須塩原で 新幹線 列車の旅も 悪くない |
東京駅で 長男と 次男が車で 待っていて |
迷うことなく 羽田へと 4人で昼飯 取った後 |
四国に向かい フライトだ 夕闇せまる 瀬戸の海 |
「旅終えて 成せばなるぞと 膝叩く」 |
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那須ロープウェイから `19/5/18 |
ホー
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