a Song of the trip to
Hakone Ashinoko Lake
2015.1.15
箱根芦ノ湖旅の詩

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関所跡
湖上の富士
築地市場と 隣接の がんセンターで 手術した
年に2回の 検診だ 血液CT 異常なし
折角(せっかく)上京 するからは 箱根でも行けと 息子たち
行程表から 泊まる宿 ロマンスカーの 乗り場まで
おんぶに抱っこ 世話かけて やっと座席に 腰下ろす
気圧の谷が 近づけど 新宿駅を 後にする
箱根湯元で ロマンスカー 登山列車に 乗り換える
スイッチバックを 繰り返し 雨の降る中 強羅へと
乗客多くは 台湾や 韓国の人 若者だ
柄付きスマホを 伸ばしては 写真を撮って 楽しげに
強羅の駅で 荷を預け 駅前食堂 腹みたす
ケーブルカーで 早雲山 ロープウェイに 乗り換えて
大涌谷で 乗り継げど 雨で下界は 見通せず
さらに揺られて 湖が うすぼんやりと 近くなる
フリー切符の 乗り放題 箱根芦ノ湖 桃源台
明日の帰りの バス停の 位置を確認 念のため
ロープウェイは この季節 4時過ぎまでで 最終と
隣の人から かなちゃんは よくぞ聞いて いたものだ
船に乗るには 時間なく もと来た強羅へ ひき返す
風雨に揺れる 小籠(こかご)かな 落ちれば少々 痛いかも?
箱根山荘 今宵宿 しゃれた小高い 丘の上
我ら以外に 客はなく 3部屋貸し切り 独占だ
温泉つかり キンメ鯛 ビール一杯 酔いにけり
「雪となれ 箱根の山を  埋めつくせ」
雨もあがって 晴天で 銀世界の夢 朝露に
用意してきた 登山靴 軽装アイゼン 不要なり
予約していた タクシーで 早雲山駅へ のんびりと
大涌谷で 籠を降り 噴煙のぼる 硫黄谷
ここの名物 黒タマゴ 真白き富士が 目の前に
物好き爺さん 知らぬ所 観察すると 血が踊る
一分間隔 ロープウェイ 桃源台に 降り立ちて
芦ノ湖湖畔 波静か 海賊船に 乗り込めり
寒いこの時季 もの好きは
我らのみかと 思いしが
外国人で 埋めつくす
芦ノ湖の歴史 聞きながら
箱根町港 下船せり
箱根駅伝 ミュージアム
20大学 旗なびく
往路ゴールに 佇めば
半月前の 若人の
熱気が今も 伝わりぬ
次の便にて 元箱根 ゆっくり昼飯 ひと休み
一口酒まん ほうばれり 箱根関所に 行く間なく
海賊船で 風を切る 右手に見えるは 駒ケ岳
「芦ノ湖に 富士を引き寄せ 浮かべたい」
桃源台で 身を任せ 直行バスで 羽田まで
「航空機内 アイゼンは 持ち込めません」と 荷扱い
行きはよいよい 帰りは怖い 可愛い娘が 譲らない
「箱根の山は 天下の嶮(けん)」  電車も船も 出発の
合図に流る メロディーが 心の底に 何時までも
高原の町 箱根町 もみじの頃に また来るか
「初箱根 雨にけむるも  味なもの」
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