a Song of the trip to
East Kyushu
2011.5.14
東九州旅の詩

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宿舎から見る阿蘇
「花と滝 地獄巡りの 旅にでる」
八幡浜発 臼杵(うすき)行き 朝一番の フェリーには
夜道走るは しんどくて 港近くに 前泊す
宇和島運輸 さくら丸 豊後水道 波静か
フェリーで同じ (ます)の人 徳島からの 親子連れ
肢体不自由 息子つれ 九州好きで 三度目と
わしが元気で 行けるうち 出来る望みは してやると
宿も同じの 休暇村 すっかり打ち解け 友となる
「末想う 親の心が いたましや」
高千穂峡に 行く途中 原尻の滝 立ち寄れり
ミニ・ナイアガラ なってなく 大水出れば 見事かも
荒城の月 流れてる 歴史とどめる 岡城址
18歳の 若武者が 大軍相手 勝利せり
垣に残るは ただかずら… 栄枯は移る 世の姿
県道8号 田舎道 行き交う車 すくなかり
真名井の滝で レストラン ヤマメ定食 腹満たす
切り立つ崖に 挟まりて ひとすじ流る 一本滝
押すな押すなの 盛況で 湖面ボートが うめつくす
池に泳げる 鯉たちは 今頃はやりの みなメタボ
高千穂神話の 発祥地
天の岩戸の 神社あり
天照大神 籠りたる
洞窟容易に 見させない
「満代の天の岩戸の 神かぐら
面白かれや 末は目出たし」
西に傾く 陽を受けて
森林抜けて 休暇村
窓の向こに 阿蘇山と
いがぐり頭の 根子岳が
温泉つかり 疲れとり
あまり飲めぬが ビールとる
ミヤマキリシマ 仙酔峡 お目当ての花 ガス害で
花も葉もみな 黒ずんで 美人探し 登り降り
毎年来ると 言う方も こんな悪いの 初めてと
リフト動かず 客もなく 知ってか駐車 空き多し
心を残し 阿蘇山へ なだらか草原 草千里 
のんびり草食む 牛の群れ 乗馬楽しむ 人もいる
小型のヘリも 客乗せて 火口の上を 飛んでいる
料金払い 中岳の 駐車場に 降り立てり
手洗いすませ 出てみると 風向き変わり ガス流れ
火山噴火の 警報で 「直ちに全員 下山せよ」
全車が先を 争って 蜘蛛(くも)の子散らし 退散す
これでは何とも 口惜しい 思い切って ヘリコプター
一人三分 五千円 もうこうなれば やけくそで
おじけるかなちゃん せきたてて 二人でヘリに 搭乗す
落ちれば二人 諸共よ ここなら死骸 拾えるぞ
空から火口の 全容を 手に取るように 眺めたり
「阿蘇山の おへその中を 覗きみる」
Tさんお勧め 大観峰 視界残念 薄曇り
外輪山は 見渡せリ 遥かそびえる 寝観音像
今日の予定は 別府ゆき 徳島の友 湯布院へ
別れを惜しみ それぞれに 再会約し 出発す
情報まちまち 花公園 分からずじまい 通過する
阿蘇から別府 越える坂 牧ノ戸峠 一休み
星生山や 久住山 山男どもの 登山口
長者原から 振り返る 久住の山も 噴煙を
ヤマナミハイウエー 走りぬけ 湯布院下り 別府へと
新婚旅行 きた別府 思えば丁度 五十年
タクシー三日 借り切って 高崎山や 湯布院も
地獄巡りも したもんだ 温泉浸かる 時間無く
予約していた フェリー便 海を夕焼け 赤く染め
「新緑の 九州の旅 楽しかり」
原尻の滝付近の地図

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真名井の滝付近の地図

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長者原地図

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阿蘇山地図

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さくら丸のデッキ
原尻の滝
岡城址
天の岩戸
真名井の滝
国民休暇村
ミヤマキリシマ
ヘリポートを見下ろす
阿蘇火口
搭乗したヘリコプター
牧ノ戸峠
牛の群れ
長者原から
睡蓮
海地獄
血の池地獄
原尻の吊り橋
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