夏の釧路湿原は、緑一色。 しかしその期間は長くはありません。
春から夏のガス(海霧)がおさまる頃湿原はもう秋色を濃くして行きます。
7月 8月 9月 谷地ハンノキの林床の中で数々の動物達が生き、
その周辺では、この地ならではの野花が乱れ咲いています。
この頃になると丹頂の子育ても終盤に入り大部分の雛も飛べるようになり大空を舞い 移動します。
蛇行した釧路川をカヌーで下る時 沢山の水鳥達と混じって餌を啄んでいる姿を運が良ければ見られます。
そして 霜が降り寒さが少しずつ増してくる頃 湿原から里の草原や畑へと行動を移して行きます。
人懐こく しぐさの愛らしいキタキツネもやがて来る冬の準備に餌を求めてうろつきますが このキツネ
「エキノコックス」という寄生虫の媒介動物です。 人から餌を貰う事を覚えたキツネ、人間が与えた
添加物の入ったお菓子などを食べて皮膚病になっているのを最近良く見かけます。
野花を楽しむのも 生き物達の生態を探るのも身近な存在 ≪釧路湿原≫・・・・・
この体系を「どうか崩さずに守って下さい」と祈るばかりです。
今日から9月・・・・ もうじき 湿原は金色の秋一色に移り変わろうとしています。