CD/CE型ランエボは製造からかなりの時間が経っており、エンジンなどにもヤレが出るのは
致し方ありませんが、意外に気が付かないECUも劣化します。しかも車の制御をここで行う
ため、壊れると不調や動かないなどのトラブルに・・
パソコンのマザーボードのコンデンサが劣化して液漏れを起こしたために交換したのですが
、ふと気が付いたのは車にも電解コンデンサがあるよな?じゃ交換してやれば快調になるの
では?と考えたわけです。
ECUを取り外します。本体は助手席側、座った状態で足元左側の奥にあります。グローブボックスの取り外しが必要です。
ビスを外してコンデンサを確認。3個あります。幸い液漏れなどの外観上変化はありませんしたが、真夏の車内の高温環境などの中、12年近くを経てすでに初期特性は無いはず。メーカーはルビコン製、105℃と85℃品です。85℃はあまりにも貧弱な耐熱温度ですね。ルビコンのコンデンサはマザーボードでも正直イマイチのメーカーランクですし、ここをグレードアップします。
どんなコンデンサを選ぶか、電解コンデンサは基盤にハンダ実装されている部品なのに寿命が短く、その寿命はほとんど自分の発熱を含めた回りの温度によって決まります。6Vの回路に24V耐圧を使っても寿命にはあまり関係ありません。回りの温度が10℃上がるごとに寿命は半分減少します。ですから回りの温度を下げるか、コンデンサ自体の耐熱温度を上げるかの選択になりますが、ECUは構造や設置場所上、外部冷却が難しいので高信頼品のコンデンサを選択する必要があります。
たまたま入手できた中から25V 100uF 125℃(日ケミGXE)、50V 22uF・50V 47uF 125℃(ニチコンBT)に交換します。いずれも自動車電装用のコンデンサです。高温になる車内で使うには最適かも。
40W程度のはんだごて、ハンダ吸い取り線、ニッパー、ラジオペンチなどを用意し、慎重に除去します。
失敗すると車が不動になる可能性があり、大変緊張します。
裏側には油性ペンで目印をしておき、ハンダ除去する場所を間違えないようにします。
交換後。大きさは若干小さくなりますが、現在のコンデンサは昔よりも小型化されています。
何とかうまく基盤の裏表でハンダ付けも完了。最後に防湿の為、基盤の裏側のハンダ付けした部分に基板用コーティング剤(サンハヤト製)を塗っておきます。
車に戻し、始動します。ちゃんと掛かってくれよ・・・・
OK!でした。アイドリングの学習の為、しばらくエンジン掛けて放置しておきます。
緊張しました、壊れると丸ごと交換になりかねません。
走行してみて、吹けあがりが明らかに良くなりました。おそらくECUが本来の仕事を100%こなすことが出来るようになったからではと思います。高負荷でのノッキングも減りました。エンジンをフルにいじるのよりも先に、こちらのほうが大事かなと感じたのでした。
(注)交換は各自の責任で。私は保証しませんし、覚悟がなければ止めておくことを勧めます。
若干ですがコンデンサの手持ちがあります。(今回使用のコンデンサではありませんが問題なく使用可能)ご希望の方は送料だけ負担していただければお分けします。メールでご一報を。