細山神明社(川崎市麻生区細山) |
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この神社は少し変わっていて、参道は石段を登って行くのだが、ご覧のように拝殿は鳥居から下った所にある。 これを逆大門と呼ぶそうで、神社縁起に「東向きに社を建てたところ、一夜にし西向きになった」という面白い謂われが書かれている。 |
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上の写真で鳥居の陰にいるのがこの狛犬。
マンガチックな顔が面白いので、アップも載せてみました。 石工・吉澤耕石…この名はこの地区では超メジャー…が、こんな楽しい顔は他にない。
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順番は逆になるが、道路からの石段を上がったところにいるのがこの狛犬。
川崎市の江戸期建立は意外と少なく8対ですが、その中のNo.1 ! これが川崎市で一番古い狛犬です。 |
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シンプルで、オーソドックスな江戸狛犬。
後の吉澤系狛犬からは考えられない素朴な感じ、好感が持てます。 |
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で、本当にこれが川崎市最古なのか?
下に記したデータも「川崎市石造物調査資料」によるもので、自分の目で確かめたものではない。 と言うのも、上の写真のように、現在は台石がほとんど土に埋まり、銘が確認できないのだ。 だが、今回、阿像の尾側の泥をこすり、少し掘ってみたところ、左の文字を確認できた。 |
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いずれ、別項でまとめたいとは思っているが、この2対の狛犬の石工。 名前は違うが、同じ系譜(吉澤)の石工だ。 最もその名を多く刻んでいるのが吉澤耕石、そして、その4代前がこの伊勢屋籐吉。 なを、この吉澤石工は現在も吉沢石材店として営業中とのこと。 この吉澤石工とライバル関係にあったのが内藤(慶雲・留五郎)石工。 そのライバル譚は狛犬ネットで鐸木さんが「内藤慶雲物語」として、フィクションだがおもしろく語っている。 |