第2回参道狛犬写真展

  またもや大盛況!! 都内初の狛犬写真展  2002.4

4月28・29日の2日間、2回目の「参道狛犬写真展」が〜都内初の〜と銘打たれて三軒茶屋の
世田谷区生活文化情報センター(キャロットタワー4階)にて開催された。
前回と比べ一段と拡大された規模で、また、綱川さんによる実物石造狛犬・しん平師匠のミニチュア狛犬・その他写真ばかりではない多面的な狛犬ワールドが展開された。
各方面からの注目も多く、テレビ東京・小田急ケーブルビジョン・MXテレビからの取材その他、益々狛犬の波が広がりつつある事を実感させられる写真展となった。
(阿由葉)
感動を与えて世界を救う狛犬写真展 好評のうち閉幕
狛犬は やはり癒し系     (大野久美子)
いつもは病気で寝ていたんだけれど狛犬展があると聞いてやって来ました……という杖をついてやっと歩いて来てくださった年配の方。お元気になられましたか。狛犬は万病に効く薬です。
場所を設定した関係で何となく世話役を引き受ける結果となって準備約2ヶ月。
頭の中は狛犬だらけの日々でした。
イベントの実現って本当にいろいろな準備の積み重ねなんですね。
準備の段階からお手伝いして下さった方々、ご苦労様でした。
12月頃狛犬企画を4月の写真展にあわせて掲載して下さる約束をしてくれたタウンボイス社の円乗記者も忘れず連絡をくれ、しかもこちらの希望通りの、いや期待を越える素晴らしい紙面にしてくれました。感謝・感謝!!
一番苦労したのは準備当日の飾り付けレイアウト。
柱が邪魔をして思った以上にパネルがはいらなかったり、作品全部を展示するスペースが確保できるか最後までヒヤヒヤの連続でした。
ベテランの方々の「格調の高さ・狛犬研究の奥の深さを見せる展示」から、ドシロウトの私でも参加できる「幅広いレベルの文化祭的ノリ」この二つをうまく調和させたかったのですが、いかがでしたでしょうか。
反省点として、やや作品数が多かったため、統一的な美意識に欠けてしまった感じもありましたが、逆にごちゃごちゃした雑然とした楽しさでアクセントがついた写真展になったのではと思っています。
狛犬はそもそも高尚な芸術品というよりも素朴な庶民の生活を見守ってきたはずのものなのですから。
上記の写真の他に、個人フレームも多彩に展開

会場で特別例会も開催された(写真下)
円丈会長と司会進行はしん平師匠・小田原丈
(現・三遊亭丈二師匠)さん

とにかく見に来てくれた方々の一人一人の滞在時間が長かった……おかげで閑散とした時間帯がない。そしてリピーターが多い。
さらに写真を前に立ち止まりウンチクを語り合い、自分の狛犬歴を受付で語っていく人が多い。
これが普通の展覧会と大いに違うところだったのです。
会場の事務局の方からも「帰っていく人が皆、楽しそうに狛犬の話をしながら通っていきましたよ」と言われて思わずニッコリ!
やはり狛犬は癒し系なのです。
次回を期待するファンのためにも大変だけれども、いつか又写真展やってみたいですね。

2002年7月1日 第30号より