大塚 康生
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世界最大の石獅子
それは観光地として有名な中国雲南省昆明からバスまたは国内機で行ける、大理白(ペー)族自治州という少数民族の住む険川縣満賢林の千獅山にある高さ約14mの巨大な獅子であろう。
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山中に点在する獅子たち |
千獅山にはもともと山の中に3,268体の獅子が置かれていた。 また、点在する古寺や廟の周りには唐・宋・元・明・清時代の獅子が置かれていることから、1999年より雲南省政府が100億元以上にものぼる資金をつぎ込んで、観光地として開発を進めた。
高さ約14mの巨大な獅子の他、入り口には高さ約6m獅子や、獅子が沢山並んだ豪華な階段等を加えて昨年から公開されている。石獅子の好きな中国人の間で次第にその知名度をあげているという。
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入口の6m獅子 |
獅子の並んだ階段 |
昆明市内の広場にて
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この地、雲南獅子の特徴は尻尾が9本に分かれていることで、現在製作されているものは9本を束ねて盛り上げた形が普及している。
日本では「玉藻前」すなわち白面金毛九尾の狐として伝わっているが、獅子の尾で伝わっているというのは興味深い。
(写真は全て梁静虹さん撮影)
2011年10月第85号より |
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参考 中国語と英語で説明文があります。
英語を友人に訳してもらいました。
獅王の山 概略
1999年に千獅山(満賢林)景勝地区で始まった「素晴らしい2体の獅子石像作成」計画以来、100億元以上にものぼる資金が石像計画につぎ込まれて、全部で3268体の獅子石像が、新しく作られたりまた唐 宋 元 明 清の各時代の物が集められたりした。なかでも高25m、長さ15m、幅12m、の獅子石像は、世界最大のものであり、辺りの森林にそびえ立ち、先頭に立って目覚ましい活力や不屈の民族精神を表している。
訳;山方宏修
これには高さ25mとありますが、写真からするとそこまで大きくない……で、千獅山管理事務所への問い合わせの回答である14mとしました。それでも、世界一であることは間違いないでしょう。(阿)
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