衝撃の人喰い狛犬!




「今月の一枚」小川文雄
「人喰い狛犬」を探索するため、熊本県玉名郡和水(なごみ)町の「菅原神社」(「鶯原神社」とも呼ばれている)を訪れた。
当社は無人で、ご祭神は菅原道真。
阿像の足元には腹這いになり苦悶の表情の男に狛犬が…一方、吽像の隣には頭巾か帽子らしきものを被った女性が立ち、子獅子が2頭戯れている。
明治2(1869)年に奉納され、北原 石工 久八の銘。


「今月の一枚」で小川文雄紹介の狛犬、超珍しい「人喰い狛犬」に話題が集中しました。
誌面では紹介しきれない衝撃の画像をご紹介します。


最初見たときは、獅子舞が頭を噛んで厄払いをする仕草と思った。
しかし、細かく観察すると腹這いの男は、正装した役人か位の高い人にも見える。
馬乗り(犬乗り?になった阿像の厳しい表情、前足で男の両肩をガッチリ押さえつけている。
一方、男の苦悶に満ちた顔、助けを求めるかのごとく腕を伸ばし開いた右手の形、ばたつかせるように立てた左足(写真左)など…

神を守護すべき狛犬が、何故このように怒りを露わにしているのか?
狛犬に関するご由緒は不明で、地元の方も夫々に思いをめぐらし楽しんでいるとのこと。

そこで小生も勝手に想像してみた。
「腹這いになっている男は、右大臣だった菅原道真を貶めた左大臣の藤原時平。
阿像は道真の変身した姿で、怨念を晴らしている様子を表現しているのでは?」と。

2018年第126号より
写真:小川文雄