第7回フィールドワーク
1月28日「品川宿周辺の狛犬をたずねる」と題して久々(約2年ぶり7回目)のフィールドワークが行われた。
前日の大雪で開催が危ぶまれたが、幸い晴れ。
雪道に多少苦戦しながらも楽しい一日となった。

しん平師匠の挨拶で
さぁ、始まり!

集合は鮫洲八幡神社。
ここはタイプの違う四対の狛犬がいて興味深い。
円丈師匠の貴重な解説(師匠は前日からの発熱で参加できる体調ではなかったとの事だが、狛研への熱い思いが足を運ばせたようだ。しかし、この後の行程はパスして、最終会場へ赴いた為、狛犬解説はココだけとなった)に耳を傾けた。
    鮫洲八幡神社

     参 道

建立;嘉永2己酉10月吉日

石工;飯島吉六

世話人 町内猟師中 御林猟師町
明治38年乙巳5月修繕 御林町惣町

鮫洲八幡神社

本殿横奉納
伊勢太々講

判読不能だが安永か寛政頃の作か?

国見優太君からシーサーの描かれた沖縄黒糖飴が配られ、それを口に含みながら元気に次へと向かった。
歩く道は旧東海道。
62名の長い列をしん平師匠がハンドマイク片手に巧にリード(?)しつつ、途中なまこ壁風の品川宿「手水処」で休憩して荏原神社へ。

長い列が続く

鎮守橋
荏原神社は「世界で一番美しい狛犬」がいる所。

その狛犬が雪帽子を被り、いつもとは違う美しさを堪能させてくれた。

なを、予定していた寄木神社と利田神社は「境内が雪でグチャグチャのため歩けない」との情報から、残念ながら割愛。

その分ゆっくりと、随所で三宅さんの「歴史スポット解説」として「江戸うんちく話」に耳を傾けながら進行した。

(写真左)
荏原神社(品川区北品川)

明治29歳8月吉日(1896)
彫刻師 栗原巳之吉、石工 中島吉◯
世話人 若者中 ■■■ 金崎彦兵衛

最終目的地は品川神社。
見事な上り龍の鳥居に向かえられ、六対の狛犬ばかりではなく、灯篭・水盤・江戸期のキツネ等…興味深い物ばかり。
しかも、宮司さんのご好意で宝物館を開けていただき、お茶のサービスが付いて、更に解説まで付くという豪華版!
希望者はオプショナルツアーとして板垣退助の墓へと向かった。
ただ残念だったのは、あの備前焼狛犬が金網の中に入ってしまっていたこと…貴重な物ゆえ、壊れやすい備前焼だから…との気持ちは十分解るが、でも、やっぱり金網の中に入った狛犬は悲しい。
そして待望の昼食。

今回は豪華に寿司!
和やかな食後は「おもしろ狛犬講座」で盛り上がった。
発熱を押しての円丈師匠による「クイズ・狛犬これなーんだ?」と、
すっかり恒例となったしん平宗匠による「しん平・小田原丈のおもしろ川柳大会」。
それぞれ豪華な賞品が贈られ、拍手のうちにお開きとなった。

2001年2月 第23号