第4回フィールドワーク

小江戸・川越の狛犬と五百羅漢を訪ねる 〜 平成9年10月10日

 「小江戸:川越の狛犬と五百羅漢を訪ねる」と題して行われた盛り沢山な一日を9.5対の狛犬を中心に簡単にレポートする。

写真右が特別に見せていただいた先代江戸はじめ
背中〜腰のあたりに銘が刻まれている。

集合は川越八幡神社。参加者は何と140人!
ここには嘉永6年と昭和の2対があるが、更に未公開の先代狛犬一体(享保14年の江戸はじめ)を拝観。

140人の大移動が始まった。
星野山中院(狛犬は渡来系一対)を経て仙波東照宮へ。

拝殿前の狛犬は1600年代と推定される江戸城二の丸から持って来たという一対。
素晴らしい出来の江戸尾立だ。
更に神社総代の森田さんの計らいで拝殿の特別拝観。
2億円は下らないという狩野探幽の鷹絵の前で、家光公ゆかりの神殿狛犬(木彫り・金箔張り)を見る。
ここで記念撮影。


五百羅漢


おもしろ狛犬講座

ついで、すぐ近くの日枝神社へ。
予定されていた最古の狛猿(1600年代?)はカギを忘れた為!残念ながら見られなかったが、御影石の大鳥居について石定森田さんの解説付。
そして、喜多院へ。
今日のもう一つのメインである五百羅漢を見る。

 空腹を抱えて市民会館へやっとたどり着き仕出し弁当で昼食。
その後、恒例の「おもしろ狛犬講座」。
しん平師匠が欠席のため代打の林家彦いち、三遊亭ぐん丈の二氏によりポエム&川柳のコーナー。
そして、円丈師匠による「川越スペシャル狛犬巡りクイズ」(パソコン担当太田氏)で楽しんだ。

享保14年 しぶい江戸はじめ

本殿前 立ち入れないため詳細未確認

だが、今日はまだ終わらない!
食後は総鎮守氷川神社へ。
結婚式を横目に見ながら狛犬3対(末社、柿本人麿神社には享保14年の江戸はじめ)。
最後に広済寺(写真下)へ。
境内の金比羅神社に一対(嘉永7年)。
以上、天気にも恵まれ、140人の大行列はつつがなく6Kmを歩き通し、解散。

1997年11月 第4号 より