第3回フィールドワーク

神田明神「狛犬と落語の会」 〜 平成9年6月23日


昭和8年5月 石匠 野村保太郎

石材 酒井八右エ門 原型 池田勇八 

文久2年11月 関東大震災にて崩壊 平成2年11月12日獅子山再建 御即位大典奉祝記念

将門太鼓に迎えられた第2回目のフィールドワークは、何と138名もの参加者!
本殿への参拝後、境内の狛犬を探索。
本殿前の堂々たる招魂社系狛犬の迫力は他を圧している。
そして獅子山。撮影者泣かせだが、このように狛犬を大切に扱い再建してくれる神社はエライ!


これが噂の「狛犬幕」

暑さと期待に意外と早く次の会場へ足が向いた人も多かったが、いよいよ本日のメインイベント落語会。
しん平師匠の力作「狛犬幕」は素晴らしい!の一言。
その幕を背景に小田原丈さん、しん平師匠、円丈師匠、この会場をお世話して下さった三枝師匠の高座は楽しく笑いの連続であった。
しん平師匠のオリジナル狛犬落語、円丈師匠の名古屋弁の落語など、珍しい話を聞くことができた。

落語会に続きしん平師匠による「俳句王決定戦」。
参加者が当日境内で詠んだ作品を、俳句王たる師匠が次々と縦横無尽に斬りまくり、優秀作品にはいつもと同じ豪華賞品が贈られた。しかし、最後は場外乱闘気味で、俳句王が王座を防衛したのかどうかは定かではない。

そしてトリは「真剣狛犬五番勝負」。
これは第5回研究会での勝負において、屈辱的大敗を喫した円丈師匠の名誉と意地をかけた悲壮な覚悟で臨むリターンマッチ。その意気込みは登場の時から際立っていた。
一方受けて立つ前回勝者鐸木氏はいつも通りの落ちついた余裕の佇まい。
試合は円丈師匠が有利な展開の内に進み、やっと念願の勝利をものにした。
しかし、勝負はこれで一勝一敗。
互いにまだ未発表の隠し狛犬を持っているとの情報もあり、宿命の対決はこのまま終わるとは思えない。なを、この勝負はインターネット上で再現できる

                                    1997年 第2号より
※ 現在は「真剣狛犬5番勝負」を見ることは出来ません。