あ∽うん 斎藤 良夫
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神奈川県小田原市中里にある満福寺(藤原慈舟住職)。
山門前に木彫りの狛犬というか獅子像一対が鎮座している。 共に子獅子?を胸に抱いている。 「?」を付けたのは、吽像は分かるのだが、阿像がはっきりしないからだ。 阿吽とはいうもののどちらも口は開けており、中に珠が彫られている。 |
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参道に木彫りの獅子像があるのは珍しい。 ビルマ(現・ミャンマー)のもので、先代住職の藤原義章師がアジアの仏跡巡礼中に買い求めた。 20年以上も前の話だという。 一刀彫で大きさはほぼ1m。 胴体などにひび割れがあるが、よく持ちこたえていると思う。 |
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これは一体何を抱いているのだろうか? |
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境内には仏足跡や石仏、石造狛犬、それにタヌキの置物まである。 「真言宗は神仏混合ですから。鳥居もあるでしょう」とは藤原義章師。 義章師は東寺真言宗の宗務総長。 獅子像の詳細は「分からない」と話していた。 阿像のは乳児で授乳の状態ではないかと推理するが、う〜ん、分からない……。 火渡りは毎年1月28日に行われる。 |
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2007年58号より |