都内最古の狛犬の謎に迫る経緯 下項の前段として、前ページに記した大円寺の「顔だけ狛犬」と目黒不動尊の関係について、その調査・研究の過程を記しておくことにする。 目黒不動尊の石段上の狛犬(写真下)は、都内最古の狛犬として有名である。 その胸と足にはこのように銘が刻まれている。 胸 奉献 不動尊霊前 唐獅子二匹 |
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1994年 円丈師匠が大円寺の「顔だけ狛犬」を発見 1995年 円丈師匠が著書「THE 狛犬!コレクション」に<正体不明の獅子頭>として発表 2001年 及川博夫氏が「狛犬の杜27号」の『狛犬アラカルト』にこのように記した。
2005年 2月頃「滝上部に先代が居る」との情報アリ(情報提供者不明) 2005年 4月山田敏春氏<滝上部の先代の写真を撮って大円寺の獅子頭が滝上部の顔無し先代のもと確信> 2007年 4月の狛研例会で山田敏春氏が亀岡久兵衛についてスピーチし、その中で 「大円寺の獅子頭が目黒不動滝上部の先代のもの」と初めて公式の場で指摘。 2009年 10月円丈師匠が狛研例会で<大円寺の獅子頭と滝上部の先代>について語る。 |
◆都内最古の狛犬は双子だった! 滝上部の斜面に右記大円寺の「顔だけ狛犬」の胴体部分があるが、このほどそれと対になっている阿像に刻まれた文字が判明。
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◆愛くるしい狛犬 同じく滝上部の小さなはじめ狛犬、やっと顔が判明。
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2010年第76号より
文・大野久美子、阿由葉/写真・阿由葉 |