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「狛犬の杜」名付け親かく語りき

「狛犬の杜」100号を迎え、編集作業における最大にして最強の協力者、かつパソコンの師匠であると共に、名付け親でもある山崎衛氏にその十七年を語って頂きました。
 
狛犬に興味の無かった私が「狛杜」に関わったのは、マックのパソコンを使い始めて三年目位の時でした。
マックと言ったらDTP(パソコンでの編集)ということで、阿由葉編集長より「レーザープリンターと、DTPソフトを買って狛犬の新聞を作るように!」というご下命があり、20数万円を投資しました。
その上、新聞の名前を考えろということで大変狛研には迷惑を被っていたわけです。
なぜ「狛犬の杜」なのか?「狛研ニュース」、「狛研だより」、「狛犬の友」などでも良かったと思うのですが、今となっては「狛犬の杜」以外考えられないのではないでしょうか。
よく思いついたと今更ながら思います。
狛犬といえば神社、神社といえば鎮守の森、鎮守の森といえば「杜」…という連想で「狛犬の杜」と命名したことになっていますが、深くは追求しないでいただきたい。

それにしても100号までに11台のマックを買い替え、DTPソフトも「ページメーカー」から「インデザイン」に替え、10数回のバージョンアップを繰り返して現在に至っています。
最初の頃と比べると、メモリーで1024倍、ハードディスクで約4200倍、処理速度で137倍になっています。
確かに一つ一つの処理は格段の速さですが、最初のパソコンで作った「狛杜」と比べて果たして137倍素晴らしい物になったのでしょうか。
(山崎 衛)


100号への謝辞(編集長・阿由葉)

一昨年の末から意識し出し、作年6月の95号から「乱筆狛犬探偵団」で100号へのカウントダウンを始めましたが、いや、本当に100号までたどり着くとは…17年の歳月が長かったのか、短かったのか、ただただ夢中に走っていたようで…何とも言葉に表すことが出来ません。
そもそもの始まりは、パソコンの存在によるものかもしれません。
まだまだパソコンが一般的ではなかった頃、山崎氏から色々教えられ、狛犬データベースを作るために始めたパソコンですが、たまたまDTPソフトの練習に冗談半分で狛犬新聞的なものを作り円丈師匠に送った事がありました。
それを見て「阿由葉に狛犬新聞を作らせよう!」とひらめいたに違いないと思っています。
「辞めたくなったらいつでも辞めて良いから」との言葉にだまされて、続けば続くほど辞められない泥沼に足を引っ張られ…ここまでたどり着きました。

当初の原稿は全て手で打ち込んでいましたが、今では約80%がメールでいただけますし、ワープロで印刷したものならOCRでほぼ読み込めますので、入力はずいぶん楽になりました。
また、狛犬情報はインターネットで入手出来るものも多くなり、17年前と比べると隔世の感があります。
印刷面での苦労も続きましたが、最近は事務局での印刷が軌道に乗り、ご覧のようなカラー誌面をお届け出来るようになりました。

しかし、何と言っても皆様からのご協力があってこそ、それが全てす。
第4号から現在まで続く最長連載の三宅さん「狛犬紀行」をはじめとして、投稿いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
また、カットやイラストの林家しん平師匠(初期)、伏見まりさんへ心からのお礼をを申し上げます。