これはどうだ!のおすすめ狛犬
No.15〜 2006.12

大宮氷川神社の灯籠狛犬

10月31日から11月5日まで開催した参道狛犬展開催中に、大宮氷川神社の狛犬が話題になりましたので、あらためて紹介しておこうと思います。

大宮氷川神社(さいたま市高畠町1−407)
籠の建立は嘉永六年癸丑六月(1853)、願主は「大宮宿組堀ノ内 岩井長吉・材木屋友吉」で、石工は千住橋戸の安五郎です。
また「宿々・邑々・信心中」として刻まれた寄進者の宿場名や邑名(村名)を見ると、大宮を中心とした地域から川越あたりにまで広がっていた事がわかります。
そして面白い事に西福寺、東光寺などの寺の名もあります。
寺の権威が神社より高かった江戸時代、神社への奉納物に寺の名があるのは
武蔵国一宮の格の高さ故なのか興味深い事だと思います。
(写真・文 山田敏春)
2キロあると云われている参道の中程、二の鳥居付近を国道16号線が横切っていて渡ると「官弊大社氷川神社」の社号標が建っています。
そして高い
石組台座にのった灯籠が一対あり、その足元に狛犬がいます。
それも四方に1つずつ
計8つの顔が見えます。
獅子頭かと思っていましたが、よく見ると揃えた前足に顔をのせていますので、獅子頭ではなく、社寺の柱などにある木鼻に近いものといえます。
顔は右側と左側では眉毛の形が違っていて、8つそれぞれ見比べると微妙な違いがあります。

はこのような灯籠の下や上にいる狛犬、又は石碑の上にいる狛犬、手水鉢や天水桶を支えている狛犬などは狛犬と云うのだろうか?
「日本参道狛犬研究会」ではこれらを
「狛犬類」と呼んで、参道狛犬とは区別しています。
だが
役目は狛犬と同じで神聖なものを守り、魔を除ける為のものです。

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