足白癬(水虫)の治療について

水虫はごくありふれた病気ですが、その実態を正しくわかっている人は少ない病気です。

足が痒くなると皆さんは「水虫では?」と思いませんか?
早とちりをして民間療法でかえって悪くしている人がいます。水虫だと思って皮膚科に行き、顕微鏡を使った簡単な検査(白癬菌の有無)で確かめてもらうと、水虫でない場合がかなりあります。
まずは、皮膚科で正しく診断してもらいましょう。

また、一度水虫になったら、一生治らないのではないかと思っている人が多くいます。
水虫は治らない病気ではありません。
ただ、痒みや皮膚の症状が治まったとたんに治療を止めてしまうと、水虫の菌は生き残っていて再発します。これを繰り返している人が非常に多いです。

では、どのぐらいで完治するのでしょうか。
天王あきは薬局では、足白癬(水虫)の治療期間について、実際に調べてみました。
通常、水虫の治療は、医師の指示があるまで、塗り薬を続けることが基本です。
では、その目安の期間はどのぐらいでしょう。水虫患者約100名について調べた結果、平均治療期間353.9日(約1年)、100〜200日未満(半年程度)の治療期間が最も多く31人(3分の1程度)でした。最短は21日、最長は1708日(5年弱)でした。男女で治療期間の差はなく、10代の若い人ほど皮膚のターンオーバーが早いためか短い治療期間(平均66.7日)で終了していました。

今のところ、水虫には特効薬はありません。
半年〜1年程度の治療期間は必要ですが、治る病気です。根気よく治療しましょう。